RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール@109シネマズ川崎 2017年9月19日(火)

封切り四日目。

席数246の【シアター1】の入りは三割ほど。


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大根仁』の監督デビュー作〔モテキ〕は相当に刺激的だった。
特に旬の女優さんの使い方や、流行歌で主人公の心情を代弁させる手法には括目したもの。

その後の〔恋の渦〕も〔バクマン。〕も〔SCOOP!〕も、
脚本だけだけど〔打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?〕もかなり好ましく
コト映画に限っては、所謂デキるヒトだと、随分と期待してたんだが。


奥田民生になりたいボーイ」と「出会う男すべて狂わせるガール」が
交差する物語。

本作でも『奥田民生』の曲が都度都度流れ、それが主人公の
奥田民生になりたいボーイ」である『興梠(妻夫木聡)』の心情を代弁する。

モテキ〕のフォマーットの転用だけど、先の作品では
随分と楽しめたそれが、今回はくすりとも笑えない。

ってゆ~か、コメディ作品のハズなのに
笑える箇所が過少で、なんじゃこりゃ?と
とっても残念。


一方、「出会う男すべて狂わせるガール」の
『あかり』を演じた『水原希子』は収穫。

一目見た瞬間から『興梠』は恋に落ちてしまうのだが
「運命の女」でもなく「コメディエンヌ」でもなく
ましてや「天然」でもないコケテイッシュな女性を
かなりのバランス感覚で演じており、
彼女にとってのメルクマークになるかも。


まぁ実際にこんな女性がいるかどうかは別の話として、
所詮男女の仲は振り回したり振り回されたり、時々のバランスで
どちらがどちらにも転んでしまう。

なので観ていて、身につまされた人は多かったんじゃないか。
斯く言う自分も、幾つかのシーンでは笑うに笑えなかった。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


「出会う男すべて狂わせるガール」によって
多くの男が破滅させられてしまうのも、
一つの終り方だったと思う。

が、本作では、良いハナシ化することの選択をしており
それがちょっと違和感あるかな。