RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

TOKYO INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY FESTIVAL@ART FACTORY 城南島 2015年10月12日(月)

以前は【京浜島】や【城南島】は
自転車をこいで、えっちらおっちらと
行ったものだけど、最近はとんとご無沙汰。

 

小耳にはさんだところでは標題施設
本年春のオープンで、大規模なフェスは今回が初らしい。

 

交通の便はかなり悪く、
【大森】からのバスが主。

 

が、本展期間中の土日祝日は無料のシャトルバスが運行されており
自分はそれを利用した。

 

まぁ、シャトルバスと言っても、
こんな感じなんだけど。

 

イメージ 1

 

モノレール【流通センター】で降り
当該施設とは逆方向に進み横断歩道を渡ると、
この標識の在る近くが乗り場になっている。

 

イメージ 2

 

運行時間や催しの概要も
関連のHPを参照のコト。

 

倉庫や工場が並ぶ中を抜けると、
他とはちょっと趣きの異なる建物が見えて来る。

 

イメージ 3

 

フェンス沿いには、催しも案内も掲示されている。

 

イメージ 4

 

そして本展の立て看板。

 

イメージ 5

 

入口には館内の案内。

 

イメージ 6

 

1・3・4の各階が
鑑賞者にとっては有用のスペースか。

 

一階から順に観て廻ろうか。


一階:「三島喜美代 展」

 

なんて大掛かりな仕掛けか。
常設展の位置付けだろうか。
これだけの物量は、そうおいそれと動かせるもんじゃないしな。

 

先ず、入って直ぐのうず高く積み上げられた新聞紙で造られた
巨大迷路に腰を抜かしそうになる。
勿論、倒れたり、崩れたりしないようには設営されてるんだろうけど。
これは今の自分や世界が、
過去の記録と密接に係っていることが提示されているのだろう。

 

そして迷路を抜けると、ただっ広い空間に出る。
そこには長方形の大きさもまちまちな石のようなものが
相当数並べられている。
近寄ってみれば、新聞の見出しが転写されている。
ケネディ暗殺」とか「安保闘争」といった文字が見て取れる。
やはりこれも、記憶を意識したものと考えられるが、
それにしても一連の物量は、すげ~、と感嘆の声をあげるしかないよ。


三階:Japanease Paper“Edo”Installation

 

入場した途端にこれ
想起してしまった。

 

江戸期の浮世絵の世界観に、現代の人間がすっぽりと入ってしまえる
インスタレーション

 

ある時は〔神奈川沖浪裏〕の波の中に、
ある時は市場の喧騒の中に、
今にも往時の音や声が聞こえて来そうな幻想に囚われる。
また、それを誘うような、細かい仕掛けも幾つか。
例えば、満月の裏から照らされているスポットライト、とか。


四階:東京国際写真祭

 

会期は10月9日(金)~18日(日)
計十四名の作品が広大なスペースに並んでいる。

 

中には『西野壮平』の〔CITIES TOKTO〕などもあったりして。

 

それ以外の何れの作品も、人間を主体に
自然であったり民族であったり
国や共同体であったりとの関係性を
再想起させられるモノ。
歩を進める内に、次第に重い気分になっては来るんだけど。


相応の時間を掛けて、かなり濃密な鑑賞ができた。
楽しい施設がまた一つできたと、
ちょっと嬉しくなった。