RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@TOHOシネマズ日本橋 2015年8月14日(金)

封切り八日目。

席数290の【SCREEN8】の入りは
ほぼ満員の盛況。

暑い最中には痛快なアクションを観て
スカッとしたい、てな感じだろうか。

客層はもっと女子ばかりかと思っていたら
意外や中年の夫婦連れが多いのね。

とは言うものの、自分の隣に座ったあまり若くない女性は
手を握りしめて前のめりになって観てたから、
やはり人気なんだね『トム・クルーズ』。


しかし本作、本人が制作に名を連ねているように
トム・クルーズ』が如何に自分をカッコ良く見せるかに腐心して
撮ったことがもうありあり。

ポーズから角度から科白まわしから、
それだけに焦点が絞られていると言っても過言じゃない。

元々、ファンサービスの精神は旺盛なヒトと聞いている。
スクリーンの中でも、それが遺憾なく発揮されているのだろう。


それを象徴するのが、冒頭での飛行機に飛びつくシーンや
バイクでのチェイスシーン。

何れも、顔を正面から晒しているので
自身が演じているんだろうけど、鍛え上げられた肉体を含め、
五十代とはとっても思えない。

そんなこんなをひっくえるめて、ややナルシステックさが
良い方向に出るのが本シリーズ、
悪い側面に出たのが〔ロック・オブ・エイジズ〕と
分類されるかも。


イメージ 1



前評判や予告編ではアクションの部分だけが喧伝されているけど、
見終わって思うのが、二転三転するストーリーテリングの妙味。

かなりご都合主義な部分はあるけれど、
先の読めない展開は、相当に練り込まれている印象。


エージェントを使い捨てにする組織の暗部であったり、
国家のためとは言いながら、実際は自身のためであったりとの
ダークな側面もきっちりと描き、
一方で会話の端々に適宜挟み込まれるギャグも素晴らしい
(その割には、館内はあまり笑いが無かったが・・・・)。

特に他人の口を借りてだけど、
IMFの成功は、ほぼ運が良かっただけと、
二度も言わせていることにはかなり嗤ってしまったが。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


直近の〔007〕シリーズの様に人間臭くも無く
カラミがあるわけではない。

ややライトなテイストだけど
ヒットは間違いないだろうし、続編の制作も確実なんだろう。