封切り三日目。
席数130の【シアター2】は満員の盛況。
高齢者が多いのは
この種の映画の常としても、
中には中学生くらいの少女が連れ立つ姿も散見され、
『桃季』くんのファンなのかい、と
つい勘ぐってしまう。
この種の映画の常としても、
中には中学生くらいの少女が連れ立つ姿も散見され、
『桃季』くんのファンなのかい、と
つい勘ぐってしまう。
本作での彼はと言えば、信念はあるものの、
直近の〔エイプリルフールズ〕、
次作の〔ピース オブ ケイク〕にも似た、
かなりエキセントリックな役どころ。
直近の〔エイプリルフールズ〕、
次作の〔ピース オブ ケイク〕にも似た、
かなりエキセントリックな役どころ。
特に青筋を立てて、
やり場の無い怒りをぶつけるシーンの迫真性はたいしたもので、
二枚目の優男から成長していく今後の期待感に溢れている
(頭も丸めてるしな)。
やり場の無い怒りをぶつけるシーンの迫真性はたいしたもので、
二枚目の優男から成長していく今後の期待感に溢れている
(頭も丸めてるしな)。
何よりも、色んなタイプの人物の描き分けができるのはたいしたもので、
何をやらせても、結局は自身の投影という、金太郎飴の様な役者とは違い、
今後が楽しみだよねぇ、と思わせる。
何をやらせても、結局は自身の投影という、金太郎飴の様な役者とは違い、
今後が楽しみだよねぇ、と思わせる。
その間に明らかになった新たな事実が
盛り込まれる場合もあるわけだから。
盛り込まれる場合もあるわけだから。
題名にある「一日」が主眼なのは勿論だけど、
半分近くの尺を使い、それに到る経緯を描く。
半分近くの尺を使い、それに到る経緯を描く。
ただ相応の時間を費やしても、
話がぽんぽんと飛びながら展開されるので、
この時代の知識がそれなりにないと、
人間関係すら把握するのも辛いかもしれない。
話がぽんぽんと飛びながら展開されるので、
この時代の知識がそれなりにないと、
人間関係すら把握するのも辛いかもしれない。
2015年たる時代の特殊性もあるのだろう、
テレビでも多くの大戦関連の特別番組が放送されている。
テレビでも多くの大戦関連の特別番組が放送されている。
けれど本作も含め、そこで表出するのは
当時の指導者達の官僚的な場当たり的な
定見のない態度で、なんの為の戦争継続なのか、
継続すること自体が目的になっているのではないか、
首都が最早焦土と化しているのに、
本土決戦や部分的な勝利で有利な講和に持ち込める
等の読みが何故出てくるのかが、イマイマの目からすれば
さっぱり理解できない。
当時の指導者達の官僚的な場当たり的な
定見のない態度で、なんの為の戦争継続なのか、
継続すること自体が目的になっているのではないか、
首都が最早焦土と化しているのに、
本土決戦や部分的な勝利で有利な講和に持ち込める
等の読みが何故出てくるのかが、イマイマの目からすれば
さっぱり理解できない。
話中ではそういった経緯を
かなり皮相な眼差しで描いていて、
竹槍訓練や決戦用の武器を総覧する場面に
そこは顕著。
かなり皮相な眼差しで描いていて、
竹槍訓練や決戦用の武器を総覧する場面に
そこは顕著。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
「玉音版」を巡っての騒擾につていては周知の事実だけど、
この様に再現として見せられると、
「2.26」でもそうであったように、
要は自分の信念こそが大儀であり、
それと相容れない意見はどんなものでも排除されねばならない
との独善は、実は何時の時代でも普遍的に起こりうるのだと
改めて思った(実際、関係した将校への処罰は
行われていないようだし)。
この様に再現として見せられると、
「2.26」でもそうであったように、
要は自分の信念こそが大儀であり、
それと相容れない意見はどんなものでも排除されねばならない
との独善は、実は何時の時代でも普遍的に起こりうるのだと
改めて思った(実際、関係した将校への処罰は
行われていないようだし)。