RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」@東京都写真美術館 2018年2月12日(月)

久方に元の場所に戻って来た標題展。

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勿論、全館を挙げての展示に
周辺施設でも協賛され開催中。

が、時間の都合もあり
メイン会場だけを巡ることにする。

やっぱりなんだかんだ言っても
この場所じゃないとね。

感慨もひとしお。


会期はまだ四日目で、最終日は~25日(日)

そのせいか会場内はまだそれほどの混雑にはなっておらず
もっとも、映像作品が多い回は概ねこんな感じだったかもしれない。


タイトルの「インヴィジブル」は「不可視」の意だろうけど、
実は目には見えなくても、他の方法であれば見ることができる
との意を含んでるんじゃ?と
思ったりもする。

その代表例が〔コティングリー妖精写真および関連資料〕。

今でこそガセであることは明示されているけれど
公表当時は、あの『コナン・ドイル』も信じたと言う
いわくつきのアレ。

肉眼では見えなくても、カメラは捉えた、って
ことかね。

それ以外にも、心霊写真も幾つか展示され、
人間は不思議にどうしても惹かれてしまうんだなぁ、と。


背筋が薄ら寒くなったのは
『エルカン・オズケン』による〔ワンダーランド〕。

戦火を逃れて来た、口もきけない耳も聞こえない少年が
逃避行の過程で見たコトをカラダ全体を使って表現する。

幼いにもかかわらず、同胞が惨殺される光景を目にし、
それを身振り手振りで全身を使い再現する。

それが本当に有ったことなのかは、無論
本人にしか判らない。だけど彼の行為を見るにつけ
実際の悲劇が眼前で展開されている様な
恐怖を感じる。


【3F展示室】に入って直ぐの場所に並んでいるのは
『ラファエル・ローゼンダール』による〔Into Time 15 05 02〕。

大きな画面に現れた鮮やかな文様は、歩を進め
見る角度が変わると、見えるものが変化する。

これってテーマとはちょっと違う
「ヒドゥン」かな、とも思ったり。