RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第11回恵比寿映像祭@東京都写真美術館 2019年2月11日(月)

このうすら寒い気候のせいか、それとも
映像作品がやたら多い為か、館内はかなり閑散としている。

今回のテーマは”トランスポジション 変わる術”

これを丁寧に観て回るにはゆうに一日費やされるだろうし、
幾つかを選択するにしても、最低尺が数分以上の作品は
イマドキなかなか受け入れられない気もするし。

もっとも、自分にしたって他人のコトはとやかくは言えず、
ちょっと見ただけで画面に何も起こらないときは
直ぐに先へと歩を進めてしまうし。


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そんな中で、三階のフロアーでは『市原えつこ』の作品がなかなか。

そう昨年の夏に「スパイラル」で衝撃的な作品を観た彼女。

今回のメインモチーフは「なまはげ」。
秋田県周辺でいきなり人の家に押し入って来て「悪い子はいねが~」と奇声を発するあれ。

それが東京周辺に出没すると、その地の風俗を纏ったカタチに変化するから摩訶不思議。

秋葉原なりの、巣鴨なりの装いで現れ、彼等は何者を諫めるのだろうか。


二階のフロアーでは
『ユニヴァーサル・エヴリシング』の作品が凄いことになっている。

海外にまで鳴り響く、渋谷のスクランブル交差点も裸足で逃げ出すくらい
円形のスクリーン上ではモブがわらわらと動き回る。

それはてんでに行動しているようで、実は何かしらの統制が取れているように見えることの面白さ。


更に人気の無い【日仏会館】には驚きの展示。

「第92回キネマ旬報ベストテン日本映画」で第三位を獲った
きみの鳥はうたえる〕の監督『三宅唱』の作品が。

こんなところでお目にかかるとは思ってなかったので
ちょっと驚いてしまった。