会期は~8月6日(土)なので本日が最終日。
そしてポスターにもあしらわれているこの一枚を見る度に、
心が苦しくなる。
被写体は写真家の妻となる女性『クリスティーネ・ゲスラー(Christine Gössler)』。
弾むような笑顔が印象的。
「第一章 1978.2-1981.11」と書かれている如く、
出会ってから結婚し、子供を身ごもるまでの写真が
ほぼ経年で並んでいる。
なので本展については、入って直ぐの左手から観始め、
時計回りに歩を進めるのが吉。
二人の悲しい結末を知っているせいか、
写っている彼女の顔には
次第に影のようなものがさして来る気がしてならない。
それさえ無ければ、日常のありふれたスナップなのだが・・・・。
1985年まで撮られた写真の残りは
”第二章「母」”として11月に展示される予定とのこと。
ただ本展でも一枚だけ、
1985年の写真は展示されている。
掉尾を飾るに相応しいその一枚は、
不思議なことに、やはり笑顔に満たされているのだ。