前回の続きとなる本展は、
”第二章 母 1981.11-1985.10”
とのタイトル。
エントランスには1981年の写真が数枚。
ドアを開けて左側から「順路」の通りに進めば、
入り口脇に掛けられた
1985年10月の写真に行き着く。
そして我々は被写体の女性の悲しい運命を
既にして知っている。
一歩一歩足を運ぶ度に
そこへと近づいて行く過程は
何度観ても胸が締め付けられ、
呼吸すら飲み込んでしまう。
優しい表情、明るい笑顔の次には、
陰鬱な顔つきが表出し、
短い時間で撮られた一組であっても
なんとなしの陰を感じてしまうのは
知識先行の為かもしれぬが。
子を育む最中の突然の変調は
彼女をどれだけ苛んだろうかと。
会期は~ 2023年2月1日(金)まで。