何とも面妖なタイトル。
実際は【1階】で開催されている
”現状模写「国宝信貴山縁起絵巻 山崎長者巻」”とセットになるのだろう。
こちらの主催は「日本画第三研究室」と、なっている。
そのタイトル通り、模写の過程と作品が並ぶ。
〔源氏物語絵巻〕〔伴大納言絵巻〕も同時に展示され
(何れも模写だが)、歴史の教科書でしかお目に掛かれないそれぞれを
目の当たりにできるのは眼福。
会期は~10月15日(金)まで。
一方、標題展については
主催が「保存修復日本画研究室」となっており、
字面だけでは両者の関係性は判然としないけど。
二十二名による、三十三点の日本画が並ぶ。
中では『鈴木七実』の〔水鏡〕に目が吸い寄せられる。
湖面とそこに浮かぶ蓮を描いた作品は、
妙にリアルで立体的。
近寄ればまさしく本画なのに、
離れて観た時の印象がまるっきり異なるユニークな表現。
会期は~10月14日(木)まで。