RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

日比野克彦を保存する@東京藝術大学美術館 陳列館1階 2020年11月8日(日)

13:30に着くと入り口前にこんな貼紙が。

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念のため係員さんに「事前に告知されてました?」と確認すれば
「はい!」との返答も、
Web上での案内はこうなっていたはず。

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変更になったのなら、その旨をきちんと表記すべきだろう
幾ら無料とは言え。

まあ言い争ってもしょうがないので、三十分時間をつぶし、
14:05に舞い戻ると丁度御大が講演を終えられ
出て来るタイミング。

それにしても丁寧な方だねぇ。入場待ちに並んでいる我々にも
一人一人目を合わせ、会釈をして通り過ぎる。

そして自分が観終わって出る時間にもまだ
知己と談笑され、人が前を通ろうとすると
さっと道を空けるとゆ~。


で、標題展。『日比野克彦』のアトリエっぽいものが再現されていたり、
携行物が並んでいたり、作品も幾つか展示されていたりも、
主眼はどうやらそこにはなさそう。

そういった周辺物も含め、どのように保存していくのかとの問題提起。

なかんずく作品でさえ、美術・博物館から溢れ出し
散逸の危機に瀕するケースを直近の事例も併せて指し示す。

確かにこの手のものは増える一方だから。
デジタル化の方向性はあれども、
缶詰じゃあるまいし空気迄は残せないものね。


もっとも芸術の分野だけでなく、
個人の持ち物もどうするのさ?ってえのは差し迫った課題。

数千冊はある書籍とか、数千冊はあるコミックとか、
膨大な映画のチラシとかパンフレットとかも同様に。

自分が亡くなったらゴミとして捨てられちゃうんだろうか。
中には貴重な品もあるだろうに・・・・。


ハナシを戻すと特に気になったのは氏の年表。

同時代人との知識は有ったけど、
さっくり纏めると、こんな経歴を歩んで来たんだねぇ。

立場が違えば、書かれることも大きく異なる好例ですな。


会期は~11月15日(日)まで。