本日初日。
席数489の【SCREEN12】の入りは八割ほど。
朝イチの回、加えてヘッド館と言うこともあり、
壁際には興行サイドと思われる人がずらりと並んでいる。
壁際には興行サイドと思われる人がずらりと並んでいる。
入りの状況と客層、反応の確認かな。
この結果を以って色々と今後が変わって来るのだから
真剣度はいかほどのものか。
真剣度はいかほどのものか。
そして動員等もあるのかもね。

にもかかわらず彼は何故そこへ行くことを選択をしたのか。
それにしても対照的な二人。
それを象徴する印象的なシーンが旅の中途に挿入される。
自分は黒人であって黒人ではない事を再認識する場面。
自分は黒人であって黒人ではない事を再認識する場面。
身なりの良さとか、そう言った単純なことではなく、
存在自体が遊離してしまっているわけだ。
存在自体が遊離してしまっているわけだ。
他方の『トニー』は粗野で暴力的、簡単な綴りを間違えるくらいに学も無い。
が、家庭には恵まれ、近隣には親族も住み関係は良好だ。
が、家庭には恵まれ、近隣には親族も住み関係は良好だ。
あまりにも異なる背景に、当然のコトながら当初生ずる対立。
しかし、それを乗り越え、次第に理解が深まる過程を描くのに
積み重ねられるエピソードの数々。
積み重ねられるエピソードの数々。
思わず笑ってしまうもの、他人事ながらも立腹してしまうもの。
硬軟取り混ぜ、組み立ての仕方が絶妙だ。
硬軟取り混ぜ、組み立ての仕方が絶妙だ。
『ドン』がツアーの場所として南部を選択した理由を知った時に
よりそのシンパシーは強くなる。
よりそのシンパシーは強くなる。
そして旅が無事に終わり、目出度し目出度し大団円
で済まさないのが本作の良く出来たところ。
で済まさないのが本作の良く出来たところ。
作中に挙げられる黒人差別のエピソードは枚挙にいとまがない。
よくまぁ、こんなことを考え付いたものだと、変な意味で感心する。
よくまぁ、こんなことを考え付いたものだと、変な意味で感心する。
旅に出る前は黒人に対しての差別感を持っていた『トニー』でさえ
義憤を覚えてしまうほどだから。
義憤を覚えてしまうほどだから。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
それでもこのような形で判り合えれば、
いわれのない差別もやがては無くなるのかもしれない。
いわれのない差別もやがては無くなるのかもしれない。
苦さが口の中に残りながらも、
最後は雇用を超え構築された二人の信頼関係に
心がほっと暖かくなる。
最後は雇用を超え構築された二人の信頼関係に
心がほっと暖かくなる。