それ以外にもそこそこの入りで、思いの外賑わっている。

しれにしても、この二枚が並んでいると、
なんとなく奇異な感じがする。
なんとなく奇異な感じがする。
片や、輝くばかりの白い肌の美女が五人。
片や、暗い茶の一色で、戦闘服の男たちがくんずほぐれつしている。
片や、暗い茶の一色で、戦闘服の男たちがくんずほぐれつしている。
幾多の側面で、あまりにも両極。
何れも個性的な面を、ぬっと突き出されれば、
思わずけおされてしまう。
思わずけおされてしまう。
日本人の美意識って、こんな処にも現われるんだな。
小品ではあるものの『熊谷守一』の〔畳の裸婦〕に心惹かれる。
簡略化されているので、
畳にも見えないし、裸婦に到ってはマネキンかと
見紛うばかり。
畳にも見えないし、裸婦に到ってはマネキンかと
見紛うばかり。
それでもね、共に軟らかい質感が漂って来るのは素晴らしい。