封切り二週目。
席数130の【シアター2】の入りは七割ほど。

始まりは些細な出来事だった。
それは自分の身に置き換えても
まま あること。
まま あること。
ヒトやモノの名前が出て来ない。
プレゼンの席で ある単語がどうしても言い出せず、
結果、似た様な、回りくどい表現に置き換えてしまう。
プレゼンの席で ある単語がどうしても言い出せず、
結果、似た様な、回りくどい表現に置き換えてしまう。
主人公『アリス(ジュリアン・ムーア)』の場合は
しかし、次第に、今自分がどこに居るのか判らなくなる
(このシーンの表現は頗る秀逸)、大事な約束を忘れてしまう、
今聞いたばかりの人の名前を忘れてしまう、と
重度が増して来る。
しかし、次第に、今自分がどこに居るのか判らなくなる
(このシーンの表現は頗る秀逸)、大事な約束を忘れてしまう、
今聞いたばかりの人の名前を忘れてしまう、と
重度が増して来る。
なんとなれば 商売道具の言葉が、
次第に失われていくことのもどかしさ。
次第に失われていくことのもどかしさ。
なまじ知能が高いだけに、病気の発見が遅れ、
気付いた後では加速度的に進行するように見える。
気付いた後では加速度的に進行するように見える。
少なくとも本作は同時代性を持っているわけだから、
キセキの治療が行われることや起きることは
100%無く、で あれば、彼女の行く末は
確実に想定できてしまう、
キセキの治療が行われることや起きることは
100%無く、で あれば、彼女の行く末は
確実に想定できてしまう、
家族も、彼女に献身的に尽くす。
ましてや夫の『ジョン(アレック・ボールドウィン)』は医者であるだけに、
理性的に、しかし愛情を持ちながら壊れて行く妻に向き合う姿は、
果たして自分だったら、此処までできるんだろうか、と
思わせる態度。
勿論、この一家が、ヘルパーを雇えるほどの
アッパークラスであることも、根底にはあるんだろうけど。
ましてや夫の『ジョン(アレック・ボールドウィン)』は医者であるだけに、
理性的に、しかし愛情を持ちながら壊れて行く妻に向き合う姿は、
果たして自分だったら、此処までできるんだろうか、と
思わせる態度。
勿論、この一家が、ヘルパーを雇えるほどの
アッパークラスであることも、根底にはあるんだろうけど。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
日々退行し、幼児化して行く患者への対応に
正解はないだろう。
正解はないだろう。
ましてや遺伝型のこの病気は
子供が発症する可能性すらある。
子供が発症する可能性すらある。
それらを全て呑み込んだ上で、
相対する家族の姿は美しく、だから感動を呼ぶのだろう。
相対する家族の姿は美しく、だから感動を呼ぶのだろう。