RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ハッピーエンドが書けるまで@109シネマズ川崎 2015年7月10日(金)

封切り二週目。

席数72の【シアター10】の入りは満員。

そして何故か劇場内は
期末テストが終わったのだろうか、
女子高生がかなりの人数座っている。

一応「PG12」なんだが・・・・。


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どうも、このタイトル、あまりイイ出来とは思えない。
物語の中心となる家族の構成員のうち三人が
物書きであることを踏まえてのコトだろうし、
ポスターの絵面にしたって、その内の娘を大きく取り扱っており、
結果、柔らかなラブストーリーに受け取られ、
それでこその客層なんだろうけど、
どっこい一筋縄ではいかない
かなりタフな構成になっているんだけどなぁ
実際のところは。

ここはやはり原題の〔STUCK IN LOVE〕が二重の掛け言葉になっており、
流石と唸らせる表現。なんとなれば、
本作の主人公は、離婚した両親であり、
奔放な暮らしをおくる大学生の娘であり、
ちょっと奥手の高校生の息子であり、
要は家族そのものなんだから。


直近の家族や青春を描いたアメリカ映画によくあるパターン、
両親の離婚や乱痴気騒ぎに近いパーティのシーンから始まるので、
ああまたか、と思っていると、ちょっと毛色が変っている。

例えば未成年の飲酒は、家庭内では勿論、
外でも年齢証明が無いと許されない。
結構、厳格だよね、実際は。

おやおや何時からこんなに品行方正になったんだろうと思っていると、
必ずしもそうとは限らない対抗軸が示され、
それが再度の家族の結束を促す
一つの鍵になっている。


四者四様の、しかし最終的には、愛情が主題となり
一個のユニットとして再生して行く姿が
明るい笑いと共に、爽やかに描かれる。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


配役の巧さも、本作の妙の一つ。

母親役を演じる『ジェニファー・コネリー』。
もう四十も半ばなのに、妙にカワイイ。

そして『スティーヴン・キング』が自身の役として出ているのには
笑ってしまった。