タイトルからは、初心者向けの香りがぷんぷんとするのだが、
勿論、誰が観ても楽しめる、当館ならではのキャプションの添え方も健在。
作者を説明したものと、作品についてユーモラスに語ったものを併せて確認し、
多くの人に知識を持って貰いたいとの、キュレーションサイドの想いが
十二分に受け取れる。
並んでいる五十点弱の作品の、3/5ほどは
以前に観た記憶があるもの。
それでも『雪村』の〔布袋図〕などは
何度観ても思わずにんまりとしてしまう。
それは『暁斎』の〔骸骨図〕や
『一蝶』の〔一休和尚酔臥図〕も同様で。
表装や箱書きに付いても丁寧な説明があり、
順路通りに見て行けば、
「掛け軸」についての一通りの基礎知識は
しっかり得られる寸法。
会期は~7月4日(日)まで。
写真撮影可とのことなので、
例によってばしゃばしゃと撮りまくる人が多し。