RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

聖徳記念絵画館 2017年12月9日(土)

前は幾度となく通っているし、
その威容は限りなく目にしている。

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しかし、中に足を踏み入れた事は無く
如何せん、田舎の出なものだから。

それでも、日本史の教科書には必ず載っている、
大政奉還〕や〔江戸開城談判〕の画が納められている場所
程度の知識はある。

東京で生まれ育った人は
社会科見学等で来たことがあるんだろうか?


今回は招待券を頂いての訪問。

一般の入場料、おっと、此処では
趣旨が違っていて
「施設維持協力金」を「納める」カタチになるらしいが
500円。

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今年は「大政奉還」から
150年の節目の年、との案内もある。

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下世話な言い方ではあるけれど、
展示されているのは『明治天皇』の一代記が俯瞰できる画の数々。

全ての作品のサイズは統一されており、
展示スペースありきで制作されたことが良く判る。


そして何よりも驚いたのは、その画の大きさ。
教科書に印刷された小さい図しか知らないンだから。

縦:数メートル×横:数メートルで
その迫力は相当のもの。


年代や背景、或いは
その頃の世界情勢など、詳細な解説も付いているんだが、
へぇ~っと思ったのは献納者と画家の名前を見た時。

例えば先の〔江戸開城談判〕であれば
献納者は『西郷』家の係累と『勝海舟』の子孫が共同で。

何れも、そのエピソードに関係する個人や団体、或いは
自治体になっている。ちょっとだけ
デモンストレーションの意味合いもあるのかな。

そして、画家の名前には『岡田三郎助』や『前田青邨』などがずらり。

中でも思わずにんまりしたのは
『松岡映丘』は此処でも翠が鮮やかだし、
鏑木清方』はどう見ても美人画以外のナニモノでもない。


建物の内装も見事で、床も天井も
暫し佇んで堪能する。

化粧室の在る地階には、多くの人はあまり
降りて行かないようだけど、ちゃあんと見所はある。


それやこれやで、すっかりと
長居させて貰った。

丁度頃合いの銀杏並木を見るついでかもしれないが
会場内は多くの人で賑わっていた。