RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

デザインの解剖展@21_21 DESIGN SIGHT 2016年11月27(日)

一般の入場料は1,100円だが招待券を頂いた。

副題には「身近なものから世界を見る方法」とあるが、
事前の予習をせずに向かったところ、
入場口からは人が溢れている。

げ、こんな人気物件なの。

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整列用のロープも
随分と長く伸びている。


入り口に居るお姉さんに
「混んでますか?」とこわごわ声を掛けると
「混み始めてますねぇ」とのお返事。

で、入場してみてその理由がよく判った。
相変わらず巧いわ、標題館。

本展のディレクションは『佐藤卓』。


明治製菓/乳業」の全面バックアップを得て
同社の主力商品《きのこの山ブルガリアヨーグルト/スーパーカップ
ミルクチョコレート/おいしい牛乳》の五品を
デザインのみならず、製法や原料まで踏み込んでの腑分けを試みている。

アイスクリームであればその歴史から説き起こし
カップの形状に到るまで。
完成品を頂点として、樹形図の様に広がって行く関連項目から
興味が集まりそうなものを自在に編集し、
ぽんと目の前に提示して見せる。

詳細な説明と簡便な説明を併用し、
全て観終わればプロダクトの構成要素の
殆どが総覧できる仕組み。


しかしまぁこれだけであれば、多分そんなに混雑することはないだろう、
大仕掛けの展示があっても、そこでそんなにスタックすることはない。

例えば、「きのこの山」の巨大模型があったりするわけ。
それは他の商品についても同様。

或いはパッケージに印刷されている風景のジオラマとか。

多くの来場者は「カワイイ~」と言いながら交代交代に写メを撮る。
しかも、角度がイマイチなどとのたもうて撮り直す。

来場者は皆イイ人だから、その間をぐるっと迂回したり
終るのを待ってあげる。

こりゃ~時間掛るわ。

勿論、相身互いだから悪いことじゃ~ないんだけどね。


美術館が一種テーマパークになる瞬間を目の当たりにする。

デザインと言うものをもっと身近に感じてもらおうとの主旨には
賛同する。