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東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13@東京都写真美術館 2017年1月2日(月)

続いて一つ下の階に移動する。

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「総合開館20周年記念」との副題が冠されているのは同様。
加えてやはり〔東京・TOKYO〕の文字もあることから
上階と関係性を持った展示と了解される。
会期は同様に~1月29日(日)まで


本展は大き目の写真が多いせいか
人の動きもスムース。
滞留時間も少なく、かなり余裕がある印象。

計六名の作品は、成る程、全てが「東京」を感じさせる
ヒトや場所で溢れている。


ヒトで言えば『田代一倫』の一連のシリーズ。

移動の合間に撮られた人物のスナップがずらり。
キャプションには写した場所と日時だけが記されている。

その場所も年齢も性別も様々だが、
画面を観ながらも、其処に写されている人の背景を
勝手に夢想してしまう。

『ホームズ』であれば、どんな結論を出すのだろう。


同じ人物を扱った『野村恵子』の〔A Day in The Life〕に写っているのは
嫋やかな女性の美しさ。


場所を扱った作品の中では『佐藤信太郎』の作品。

映画的な言い回しでは、70㎜で撮ったような横長の景色が
幾つも並んでいる。

かなりの広範をばくっと、ブレやボケも無く
隅々までピントの合った風景は、日頃見慣れているそれとは
ちょっと違う感覚がある。

そして、その多くには「スカイツリー」が
意図的かどうか写り込んでおり、
時系列的な建設状況の変遷まで見れてしまうのは楽しい。