当該シリーズ展も
今回が三度目との記憶。
ただ、毎年の開催ではなかったような。
学部生~大学院生まで
計三十七名の作品が並び、
中には複数作の出展も。
一番仰け反ったのは
『河津諒太』の〔時間をくいちぎるハエ〕。
数メートルの長さの巻紙に描かれているのは
大小様々なサイズの蠅。
その姿態も多様。
じっと観ていると、かなりのキモさ(笑)。
『伊藤歩生』の〔テレビ見てる〕は
横になり手にはリモコンを持つ老人が
シンプルな線で描かれる。
左頬の下には手が当てられ、
視線は本当にテレビに向けられているのだろうか。
背景の彩色からも、寂寥感が漂う。
その横に並ぶ『大竹しおり』の〔みつめて〕は、
向日葵が咲き誇るなか、相対する少女たちの姿。
容姿や服装からは双子だろうか。
一人は手を開き、もう一方は握り。
その視線は交差することなく、
ピンとした空気が張りつめる。
会期は~4月12日(水)まで。