RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

今日から俺は!!劇場版@TOHOシネマズ川崎 2020年8月14日(金)

席数150の【SCREEN4】は、一席おきの案内だと実質75席。

それが満員の盛況で、封切り一ヶ月を経てのこの状況は凄い。

オマケに幼子を連れたお母さんがいるように、
客層も幅広。

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劇場公開の『福田雄一』監督作品は
ほぼほぼ観ているものの、それらと比較して本作が
突出して面白いわけではない。

興収を四十億近く上げた〔銀魂〕は別格としても、
同一億程度の〔HK 変態仮面(2013年)〕〔HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年)〕の方が遙かに笑えるし。

〔女子ーズ(2014年)〕では『桐谷美玲』『高畑充希』『有村架純』『山本美月』を揃え
彼お得意の 美人女優に恥ずかしい科白をたっぷり言わせる 粗技も存分に披露、
その後のブレイク度合いを鑑みると
キャスティングの慧眼を兼ね備えた一本に仕上げ、作品自体の価値はより高い。


作品の舞台は1980年代の千葉県とされている。

ヤンキー​と称される高校生達をカリカチュアライズしているのだが、
自分が同年代の頃、1970年代後半でも所謂ツッパリの
独特の髪型・服装は同級生にも数人いたかと。

が、所詮は田舎のこと、彼等・彼女等が
作中で描かれるような過激な行為をしていたかと言えば然にあらず、
授業をサボるとか、夜っぴて屯するくらいではなかったか。


もっとも本作とて、類似の{不良モノ}と比較すれば
暴力の表現は抑え目、暴走族も登場しないし
多勢に無勢や一人に集団で暴行を加える等の描写はあるものの、
ケガの度合いも重篤とはならず。

バトルでも得物、とりわけ刃物の使用は卑怯な行為に分類されるなど、
より肉弾=正とする思想が垣間見られ、ややの好ましさ(いや、けして正しくはないのだが)はある。


結果として、
旬の俳優陣を多く揃え、
何処までが演技なのかの境界が曖昧なカットを重ね
勧善懲悪に徹したことが、時代に受け入れられたのかな、と。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


それにしても〔斉木楠雄のΨ難〕も含め
『福田』監督と組んだ時の『橋本環奈』の弾けっぷりは相当のもの。

大口を開け、白目を剥き、端正な顔立ちが台無しになるほど。

本編前に流された〔新解釈・三國志〕のトレーラーも
期待させる内容だったし、今から楽しみ。