封切り八日目。
席数172の【SCREEN1】の入りは五割ほど。

俳優『安田顕』と言えば、実際かなり整った顔立ちをしているのに、
〔HK 変態仮面〕〔小川町セレナーデ〕〔みんな!エスパーだよ!〕などの作品群では
良く言えばエキセントリックな、有り体に言えば、相当恥ずかしい役柄を
しれっと演じていることで記憶に残っている。
〔HK 変態仮面〕〔小川町セレナーデ〕〔みんな!エスパーだよ!〕などの作品群では
良く言えばエキセントリックな、有り体に言えば、相当恥ずかしい役柄を
しれっと演じていることで記憶に残っている。
そんな彼を主役に据え、しかし設定上は脇役をやらせる、
ちょっと捻りの効いたタイプの一作。
ちょっと捻りの効いたタイプの一作。
しかし、脇役と言えども、一筋縄ではいかないところが
オハナシのミソ。
オハナシのミソ。
監督からの直々の指名は勿論のこと
度々見せる、所謂 ネ申 演技のため、
キセキの脇役として扱われている設定は何とも面白い。
度々見せる、所謂 ネ申 演技のため、
キセキの脇役として扱われている設定は何とも面白い。
ロケ先の、ふらりと立ち入った居酒屋で
厨房を手伝っている出戻りの娘『安曇(麻生久美子)』に勝手な思いを寄せる
これが物語の縦糸。
一方、横糸となるのは映画や舞台の作成現場の描写で、
本編の大方はこれに費やされる。
厨房を手伝っている出戻りの娘『安曇(麻生久美子)』に勝手な思いを寄せる
これが物語の縦糸。
一方、横糸となるのは映画や舞台の作成現場の描写で、
本編の大方はこれに費やされる。
ただ此処こそが、本来は脇役である筈の『亀岡拓次』が
主人公として輝くシーンの数々。
主人公として輝くシーンの数々。
この一連のシークエンスが、どんな配役にも違和感なく溶け込めてしまう
脇役専科俳優の面目躍如たるところ。
脇役専科俳優の面目躍如たるところ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
ではあるけれど、映画として面白いかと言えば
それはまた別モノ。
それはまた別モノ。
折角、原作と俳優の、二つの良い素材を得たのに、
監督と脚本で生かし切れてないのが至極残念。
監督と脚本で生かし切れてないのが至極残念。