封切り三日目。
席数199の【SCREEN8】の入りは二割ほどとかなり寂しい。
そして来場者も高齢に振れている。
そして来場者も高齢に振れている。
要は世間的には、その様な受け取られ方をしている作品
との証左なのだろう。
との証左なのだろう。
舞台劇の映画化は、
その脚本家、または公演した劇団、
はたまた出演した俳優のネームバリューを信じて観に行って、
後で「あ~、お金が勿体なかった」或いは
有料放送で観た場合は「あ~時間が・・・・」と臍を噛むケースが殆ど。
その脚本家、または公演した劇団、
はたまた出演した俳優のネームバリューを信じて観に行って、
後で「あ~、お金が勿体なかった」或いは
有料放送で観た場合は「あ~時間が・・・・」と臍を噛むケースが殆ど。
で、実のところははどうだったか。
要旨を述べるだけでネタバレになってしまうので
注意しながら書かなければいけないけれど、
一言で表現すれば「ウェルメイド・プレイ 」。
注意しながら書かなければいけないけれど、
一言で表現すれば「ウェルメイド・プレイ 」。
登場人物も所謂「善い人」ばかりだし。
前半はその演劇的な表現がやや鼻につく。
監督自身は映画的に撮ったつもりでも
過去の出来事をモノクロでカットバックするシーンを含め
必ずしもそうは取れない。
監督自身は映画的に撮ったつもりでも
過去の出来事をモノクロでカットバックするシーンを含め
必ずしもそうは取れない。
ところが、最終のシークエンスの展開がかなり意表を突き、
正直、不覚にも落涙してしまった。
正直、不覚にも落涙してしまった。
家族を思いやる心根があまりにも美しく、
やや上手く事が運びすぎな恨みはあるものの
此処でのエピソードの造り込みは
それまでの停滞を吹き飛ばす出来。
やや上手く事が運びすぎな恨みはあるものの
此処でのエピソードの造り込みは
それまでの停滞を吹き飛ばす出来。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。
劇は未見で小説は未読も、大筋は変わっていないと思われ、
映画用に根本から組み直せば、もっと良作に成り得ただろうにと
残念さが漂う一本。
映画用に根本から組み直せば、もっと良作に成り得ただろうにと
残念さが漂う一本。