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歌川国貞作 東海道五十三次「美人東海道」@東海道かわさき宿交流館 2017年8月19日(土)

本展も、至近に在る「川崎・砂子の里資料館(現在は閉館)」蔵の
作品による展覧会。

8月5日(土)~27日(日)は「前期」で
日本橋~袋井まで、
8月29日(火)~9月18日(月)が「後期」で
見附~京都までが展示されている。


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タイトルからも判る様に
本歌として『広重』の〔東海道五十三次〕があり、
それをまるっきり借景して、その土地の美人を配する仕様。

大元の作品が横長なのに対し、本展の作品は全てが縦長。
なんとなれば人物を主体に描きたいわけだから、
その方が収まりが良い訳だ。


『広重』の作品も絵葉書大のものが
各々横に添えられているので、
どのように参照しているのかが一目で理解できる展示方法も良い。


それにしても、描かれている、所謂「美人」は、
日本橋〕であれば「御殿女中」
〔品川〕であれば「遊郭の遊女」
ここいら辺までは、まぁ良い。理解もできる。

〔蒲原〕に到っては「牛に乗る女性」
〔鞠子〕では「盃洗を差し出す女性」って
後になればなるほど、その土地との関連性が見えなくなって来る。

往時の人には理解できたのか、
それとも単にネタが尽きたんじゃ、と
思えなくもない。

特に後者は、外の風景の中に、宴会の様子が
ぽ~んと切り出されて描かれ、かなりシュールな情景と化している。

後半はいったい、どんなコトになるんだろうか、
違う意味で楽しみでもある。