RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

Short Shorts Film Festival & Asia 20233@表参道ヒルズ スペースオー 2023年6月24日(土)

行ったのは随分と前のことだが、
まだサイトも生きているし、
なによりもオンライン会場で作品は観られるので
問題なかろう、と。


 

 

とは言え時間の都合が付かず、
本年は一コマのみ。

それも「ノン・フィクション」とのことで、
会場内の入りは半分にも満たない。

加えて、集合~入場の流れが
あまりスムースでなく、
係りの女性が声を枯らしても、
入場者はなかなかに言うことを聞かない。

以前のように、番号別にレーンを作ってくれた方が判り易いのに・・・・。
どうして止めちゃったんだろう?スペースは十分にあると思ううんだが。


おっと、閑話休題。作品のハナシだった。

”NON-FICTION 3”は
「特別上映」を含め六本のプログラム。


最も短い作品の尺は僅か4分で、
まさにショート・ショート。

〔戦禍の彫塑工房〕は、イマイマのウクライナの状況。
本来は彫塑工場のはずなのに、戦時動員宜しく、
対戦車用の障害柵を熔接する。
本来は聖人の像を造る場所なのに、それがあまりにも悲しく辛い。

〔内なる世界へ〕は、ドキュメンタリーの様にも見える一方で幻想的。

〔宇宙飛行士の心〕は、宇宙飛行士の健康を遠隔で監視する医者の日常。
個人のの夢と、多少のユーモラスな表演もあり。それにしても
こんな職業があったんだねぇ。想像も付かない、裏方の仕事が。
そして宇宙から見た地球は青く美しく、国境の線は何処にも見えない。

ロヒンギャのカメラマン〕は、迫害を受ける「ロヒンギャ」の人々を題材にシュートする
カメラマンを追う。彼は撮影中に逮捕され、商売道具のカメラを取り上げられてしまう。
釈放はされてもカメラは戻って来ない。それでも彼はスマホで撮り続ける。
都合の悪いことを隠そうとする権力に抗う人々の存在には勇気づけられる。

〔建築界の女性たち〕は、こうした業界にも性差やガラスの天井はあることを見せつける。
それでも彼女等は自分を信じ邁進する。
作品も幾つか提示され、中には日本人の名前も。
そう言えば「新国立競技場」の元々の設計者『ザハ・ハディッド』も
女性だったよね。

〔夏が語ること〕の舞台はおそらくインド。
幻想的とも思われる景色に、一方でリアルな事実を紡いだナレーションがかぶされる。
理想的な共同体にも見える村は、一方で村八分を行い、
児童婚や差別も、それが当然のようにそこにある。
両者のギャップは衝撃的だ。