RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

MOMATコレクション@東京国立近代美術館 2016年11月6日(日)

本日、第一日曜日で無料の日。

所謂、所蔵作品展だから既見の作品は多いものの
定期的に展示替えはあるわけで、
できれば四半期に一度は抑えておきたいところ。

やはり無料の企画展は、
タイトルが〔近代風景~人と景色、そのまにまに~〕、サブタイトルが
奈良美智がえらぶMOMATコレクション〕となっていちゃ~見逃せない。

会期は共に~11月13日(日)まで。


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勿論、無料と言うこともあろうし
同時に「トーマス・ルフ展」が人気なのだろう、
そちらからの流れも含めて会場内はそこそこの入りになっている。


日米開戦75年の節目の年のせいかもしれないが
年間を通じて{戦争画}の展示が目に付いた。

我々はその結果を知っているので、
描かれている内容を観ての感じ方は
当然往時の人達とは違うだろうけど、
画家さん達の多くは現状を目の当たりにしたり
それなりの素材をベースにしているわけで
実はイマイマの自分達と同じような感じ方を込めていたんじゃ?と
思わせる節がある。考え過ぎかかなぁ~。


加山又造』の〔千羽鶴〕は久々に観た。
一連となって飛空する鶴は
∞を描いている様にも見える。

『太田聴雨』の〔星をみる女性〕も
悠久の星を観る女性達こそが
実は永遠を閉じ込めているんじゃないか、とも
思った。


「企画展」の方は『奈良』さんの解説が的確で面白い。

例えば『榎本千花俊』の〔銀嶺〕は
成る程、戦時中との時代背景を勘案すれば
その様な見方ができるんだなぁ、と感心すること頻り。

幾つかの作品の脇にはメモ帳大ほどの
彼のドローイングが何点か紛れ込んでおり、
これだけでも一体幾らになるんだろうと
少々下種の勘繰りをしてしまった。