”第15回 shiseido art egg”の第三弾は『中島伽耶子』。
彼女の作品は二年半ほど前に
「(当時の)トーキョーアーツアンドスペース」で観た記憶。
今回同様、アクリル板を使った展示も、
その時は漆黒尾の空間に流れるかそけき光を
随分と美しいと感じた。
翻って本展ではギャラリーのスペースの真ん中に
一枚の壁を構築。
中央に扉はあるものの、ドアノブに触れることも
反対側へ移動することも能わず。
壁からは(やはり)アクリル板がにょきにょきと針鼠のように生え
近寄ることさえ拒絶しているよう。
階段の踊り場からは、反対側のスペースも観ることが可能。
実際は、来場の中途で見えてしまっているわけだが、
このような仕掛けになっているとは夢にも思わぬため
かなり意表を突かれる。
会期は~12月19日(日)まで。