封切り四日目。
席数128の【SCREEN3】の入りは八割ほど。
ギャンブルの高揚感に囚われ、ずるずると落ち行く男。
七年前とは変わって行く地域への、住民達の閉塞感にも似た思い。
本来であればこんな鬱々とした作品は
批評家や好事家の評価は稼げても一般受けはまずしないはずなのに、
予想を裏切る好調な興行は偏に主役を演じた『香取慎吾』の功だろう、或いは
キャスティングと企画の勝利と断じて良いかも。
批評家や好事家の評価は稼げても一般受けはまずしないはずなのに、
予想を裏切る好調な興行は偏に主役を演じた『香取慎吾』の功だろう、或いは
キャスティングと企画の勝利と断じて良いかも。
観客も、そのファンと思われる層の人達が多かったし。
もっとも『香取』本人の演技は巷間評されているほど
出来が良いとは思えない。
出来が良いとは思えない。
ただ、その大きな身体も生かしつつ、うらぶれた
でも心根の優しい中年男の造形にはピタリと嵌っている。
でも心根の優しい中年男の造形にはピタリと嵌っている。
本作のテーマは「喪失と再生」だと
監督は述べているし、多くの人もそう書いている。
監督は述べているし、多くの人もそう書いている。
しかし、自分には全てがそうだとは思えない。
一方、男は、今は更生したかに見えても、
再び快楽に溺れる予兆を感じさせる。
再び快楽に溺れる予兆を感じさせる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
誰が彼女を殺めたのか?の謎解きについては、ある程度
結果を予想できるもの。
結果を予想できるもの。
またシーンの抑揚も、時に急いて、時に冗漫になる
語り口が良くないのも気にかかるところ。
語り口が良くないのも気にかかるところ。