RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ボヘミアン・ラプソディ@109シネマズ木場 2018年11月10日(土)

封切り二日目。

席数315の【シアター3】の入りは八割ほど。

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1985年5月8日@武道館での公演が
自分が『クイーン』を見た最後になってしまった。

一つ前は81年の2月でやはり@武道館。

その頃は日本贔屓の彼らのコト(実際82年10月にも来日してるし)、
また直ぐにでも見れるだろうと思っていたら
『フレディ』が91年に亡くなり、叶わぬ夢になってしまう。


しかし、本作によれば
85年時点で既に彼のAIDS罹患は判っており、且つ
グループは解散の危機に瀕していたとされている。

この作品自体が、時制をかなり曖昧に表現しているので
それがタイミングとして正しいのか、
それとも脚色なのかは判然としないけど。

唯一明示されるのは
同年7月に「ウェンブリー」で開催された”LIVE AID”で、
此処でバンドは再結束し、圧巻のパフォーマンスをする。
それが本編の最大のヤマ場にもなっている。


四人の中では『ジョン・ディーコン』が一番好き。
正確にリズムを刻み続けるベーシストとしての役割は勿論、
スマッシュヒットを折にふれ放つコンポーザーとして
或いは、シニカルで静かなスター離れした存在として。

なので2005年10月@スーアリでの『Queen + Paul Rodgers』も
行きはしたものの、彼無しのサウンドは随分と締まりのなさを感じたし。

本編でも『ブライアン・メイ』と『ロジャー・テイラー』は
製作者(音楽)としてクレジットされているだけに
『ディーキー』の不在はなんとも寂しいところ。


おっと想い出バナシばかりになってしまったが、
それも故無しとしない。

何故なら四人を演じる役者さんがあまりにもそっくりで
成り切り度合いが半端ではないから。

特にライブでのパフォーマンスにそれは言えて、
ステージ上の彼らをまさに見る思い。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆☆。


懐かしさも加味して、本年の洋画のベストワン。

バンドの歴史を描きつつ、
『フレディ』の家族や仲間への情愛と圧倒的な孤独にスポットを当てたことが奏功した。