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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

スマホを落としただけなのに@109シネマズ木場 2018年11月10日(日)

封切り九日目。

席数126の【シアター5】の入りは九割ほど。

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辛口評論家はコキ下ろすし、
レビューサイトでは概ね低評価。

しかし正直に言って、自分は随分と
面白く観させて貰った。


プロット自体は今まさに身近に有る危機を煽りに煽る。
個人情報の塊であるスマホを落とすことが招く異常な事態。

サイコパスだって一定率で存在するのだから
何時我が身に降り掛かってくるかもしれない恐怖感。

滑り出しから中盤までは上々の流れ。


しかし以降は二人の主人公のあまりのリテラシーの無さに
思わず失笑してしまう。

身辺で集中して不自然なコトが起きてるんだから
フツ~気付くよね、何かおかしいって。

また事務所の意向かはたまた本人の都合かは不明だが
北川景子』を汚さずに撮ることに腐心するスタンスは目に余る。

監督の『中田秀夫』はもっと強く出るべきだろう
顔も強面なんだから。


被害者となるカップル以外の人物、
特に男性は殆どが怪しい雰囲気を纏っている登場のさせ方は良い。

もっとも、時制が正しく描かれている前提で消去して行けば
自ずと犯人は明らかにはなるのだが。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。


全く関係なさそうに見える複数の事件や出来事を
一本に収斂させて行く過程は優れており、
たぶんこれは原作の手柄。

一方で中盤以降の転調はほとんどギャグの世界で、
サスペンス色が極端に弱まってしまうのは
おそらく脚本の失敗。

しかし全体の流れは良好なので
観ていてストレスは無いよね。