RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

3D彼女 リアルガール@チネチッタ川崎 2018年9月23日(日)

封切り十日目。

席数107の【CINE1】の入りは七割ほど。

客層は若い女子の多さは事前の予想通りも
お母さんが小学生くらいの娘を連れての来場が殊の外おり
少々吃驚。


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この手のラブコメコミックの映画化には辟易気味の昨今、
何時もなら軽くスル~するところを
何気に目に入った予告編が、あれっ
なんか面白そうじゃん、と
足を向けた次第。

結果としては望外の大吉、随分と楽しませてもらった。

たっぷりと笑い、ほんのちょっぴりほろりとさせられ、
ある意味予定調和な展開ではあるものの胸がきゅんとなるエンディング。


王道である少女向けコミックの骨格をベースにしながら
始まってから全体の3/5迄の流れは破壊的に面白い。

痛い二次元オタの男子が、不意打ちのリア充になって行くさまの
スピード感といったらもう凄まじいの一言。

会話を含めたあまりの流麗さに脳内処理が追い付かず
笑い所さえ時々置いてけぼりにされてしまう始末。

『五十嵐色葉(中条あやみ)』が『筒井光(佐野勇斗)』に好意を持つきかっけは
やや弱いのだが、畳み掛けるエピソードの繋ぎは
そんなことさえ簡単に忘れさせてしまう。


都度都度繰り出されるオタクあるあるには当然笑えるし、
過去のゲームを含めた作品からの引用も思いの外、多々。

観る者を楽しませるツボを随分と弁えているな
監督の『英勉』は。


その後ややのパワーダウンはあるものの
一方で純愛のテーマがもくもくと立ち上がって来て
今度は泣かせどころのパート。

ラストのシークエンスでは未だ二次元に囚われている主人公が
三次元への壁を打ち破るとゆ~、ちょっとだけ不条理劇的な描写にも
正直、驚かされてしまう。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


中条あやみ』が随分とカワイイとの評に
ハナシ半分で観ていたのが、演技の側面はさておき
確かに可愛く印象的に撮れている。

短い期間だけの可能性はあるけれど
十分に旬と表現しても良いかも。