封切り五日目。
席数110の【SCREEN2】の入りは八割ほど。
少し前に見た情景を思い出した。
複数羽の烏が薄茶色の鳥を追いまわしている。
しかし、追われている方は大きさといい形といい
烏にしか見えない。
しかし、追われている方は大きさといい形といい
烏にしか見えない。
一方、追われている方は、なぜに自分が攻撃されるのかが判らない。
だって自身の姿は認識できないから。
だって自身の姿は認識できないから。
こういった、異質なものを集団から排除する行為は
獣の世界ではありがちなんだろう。
獣の世界ではありがちなんだろう。
でも、理性のある人間ならば、本来は違う筈じゃないのか。
イジメは何がなんでも、あってはならないコト。
どちらかと言えば受ける側だった自分は
なおのことそう思う。
なおのことそう思う。
しかし、直近のそれは更に陰湿なものになっているようだ。
面白半分であったり、自分のフラストレーションをぶつける為であったり。
面白半分であったり、自分のフラストレーションをぶつける為であったり。
加害者の側は忘れてしまうかもしれないが、
受けた側は些細なことまで忘れることはできない。
受けた側は些細なことまで忘れることはできない。
ココロの中にわだかまったまま、折にふれ思い出し
やるせない気持ちにさいなまれてしまう。
やるせない気持ちにさいなまれてしまう。
本編の前半は、ありがちなストーリー。
友人同士の男二人と女一人の三角関係。
男の方の片割れは、ヤヤ偏執っぽく
キモさも漂わせているけどないハナシじゃあない。
キモさも漂わせているけどないハナシじゃあない。
それとは別に、女の方をストーキングしている
もう一人の男が居る。
もう一人の男が居る。
それが、女と結ばれる男と
高校の同級生だったことから、事態は思わぬ方向に転がって行く。
高校の同級生だったことから、事態は思わぬ方向に転がって行く。
要は後半からは、全く異なる性質の物語が展開され
映画の建て付けも、そのことを意識させる表現になっている。
映画の建て付けも、そのことを意識させる表現になっている。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
『岡田』を演じる『濱田岳』は何時も通り。
素なのかなんなのか、気が弱くシャイで
しかし、以前は仲の良かった『森田』を
イジメから守れなかった後ろめたさも負い目とし、
なんとなくオドオドした空気の醸し方も上々。
素なのかなんなのか、気が弱くシャイで
しかし、以前は仲の良かった『森田』を
イジメから守れなかった後ろめたさも負い目とし、
なんとなくオドオドした空気の醸し方も上々。
エロありグロありの衝撃的な役柄を
本来であれば素直な良い子であった影を残しながら
自然になり切っている。
本来であれば素直な良い子であった影を残しながら
自然になり切っている。
しかし、全てが終わっても
当然のことながら観客の心は晴れない。
当然のことながら観客の心は晴れない。
残されたモノにとっては
苦い味の日々がこれからも続くのだろうから。
苦い味の日々がこれからも続くのだろうから。