豊田直之写真展＠キヤノンギャラリーＳ 2015年6月3日（水）

訪問当日は作家も滞廊、
中央のテーブルのあるスペースで
色々と作品について語っていた。

会期は～6月22日（月）まで

副題には「水の輪廻～広大なる海の行方を追い求めて～」　とあり、
海の写真は多いんだけど、様々に姿を変える水の
夫々のカタチに、なるほどねぇ、と
感嘆の声をあげる。

海の水、川の水は勿論のこと、雪も氷も霧もそうだし、
果ては雲の一葉まで見せられれば、確かにこれも
細かい水滴の集まりだよなぁ、と
唸ってしまう。

各々の写真は絶妙の角度でライトがあてられ
極彩色に光り輝き、観る者をうっとりとさせる。

が、中でも、海の生物を捉えたものが出色。
小はエビから、大はザトウクジラまで、
そしてまた、珊瑚の産卵を写した一枚は
月並みな表現ではあるものの、
幻想的の一言につき、
また、その一瞬の為に、どれだけの時を待ったのだろうと、
その労力にも、自ずと頭が下がってしまう。