中では『大山紗智子』の作品は
他所でも観た記憶がある。
他所でも観た記憶がある。
日常生活の色んな場面に、
場違いな戦闘機がぬっと画き込まれている。
場違いな戦闘機がぬっと画き込まれている。
例えば銭湯の富士の絵の前に
唐突にそれは現われる。
唐突にそれは現われる。
人々は気づいているのかいないのか。
普段の暮しと隣り合わせに、
実は危険が潜んでいることのメタファーにもとれるけど、
リアルさが無い描写が、逆に薄気味悪かったりする。
実は危険が潜んでいることのメタファーにもとれるけど、
リアルさが無い描写が、逆に薄気味悪かったりする。
『長田堅二郎』の作品は
壁面の端から端まで細い糸が平行に何本も張られている。
壁面の端から端まで細い糸が平行に何本も張られている。
なので鑑賞者は首を屈め腰を折り、
糸の下を移動しなくてはならない。
糸の下を移動しなくてはならない。
一階のそれは水平の紙がはし渡されたように、
二階のそれは円柱が構築されるように。
二階のそれは円柱が構築されるように。
『本郷』でもそうだったけど、この手の展覧会の来場者は
過少が何時ものことで、
今日も今日とて自分以外の客はゼロという
ちょっと寂しい状態。
過少が何時ものことで、
今日も今日とて自分以外の客はゼロという
ちょっと寂しい状態。