第1期展のアーチストは『林田真季』。
展示内容は地球環境やエコロジーを感じさせるもの。
例えば、都内に在る清掃工場の煙突をエッチング用のプレートに仕立てたもの。
その数二十一。
中には自分が住んでいる近郊のものも有り、
とは言え、こうして作品化されると
異質なモノに見えるのはなんとも不思議。
高く作らねばならぬとの条件や
それに伴う形状、
或いは周囲と違和感のないカラーリング等、
制限がある中での構造物なのに
これだけバリエーションがあることの面白さ。
一方で、現代人の生活には必要不可欠の施設ではあるのだ。
またイギリスのゴミ処理場で採集したガラス瓶の破片を写真に撮ることで
目の前に提示される美しさ。
が、そのものが包含する危険性はやはり存在。
同じガラス瓶でも、リサイクルの象徴である日本と
廃棄物の代名詞であるイギリスとの社会構造の差異も
アートとの形で、我々が日頃忘れてしまっていることを
改めて提示してくれる。
会期は1月30日(火)~3月3日(日)。