RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

都美セレクション グループ展 2022@東京都美術館 2022年6月12日(日)

【ギャラリーA】では、グループ「パラレルモダンワークショップ」
【ギャラリーB】では、グループ「Summer Catch Salmon」
【ギャラリーC】では、グループ「まなざしの熱」
の作品が夫々並ぶ。


勿論、誉め言葉なのだが、もっとも「お馬鹿だ!」と感心したのが
『長谷川友香』の作品群(from「眼差しに熱がこぼれる」)。

モンドリアン』の〔コンポジション〕や
ジャクソン・ポロック』の{アクション・ペインティング}から
一部分を切り取り、しれっと並べ、
有名映画の一場面を再現したフィギアと組み合わせる。

もう、やりたい放題。


同様な意味で『高橋大輔』の作品も凄い。

中でも『ポール・セザンヌ』のサインだけを真似て
でんと描いた一枚には笑った笑った。


例年のことではあるけれど、
こうしたとんでもない作品が
ぽ~んと出て来て、それを観る楽しみがある。

オマケに無料だしな。


会期は~7月1日(金)まで。

都美セレクション グループ展 2022|東京都美術館


 

第2回現在日本画研究会 東京選抜展@UNPEL GALLERY 2022年6月12日(日)

会期は前・後期に分かれ、夫々の会期は
前期:6月11日(土)~26日(日)
後期:6月28日(火)~7月17日(日)

 

『石原孟/岩田壮平/藤野麻由羅/山田まほ/行近壯之助』
五名の何れも大作が並び、
「後期」の四名の作品も、小品が予告的に展示される。

展覧会「第 2 回現在日本画研究会 東京選抜展」| UNPEL GALLERY

 

その中では比較的小さめながら
『藤野麻由羅』の〔奥の院〕の表現が好き。

{拓版画}にも似た筆致に
〔八橋図〕を組み合わせた構図。

シンプルだけど趣きがある。


選抜展とのことなので、
大本の「京都市美術館」の会場では
計二十名の作品が並ぶのね。

まるっと移動してきてくれれば、
もっと嬉しかったのだが。

「ミントデザインズ大百科:Mintpedia」展@Spiral Garden 2022年6月11日(土)

主に女性向けのファッションなので、
とんと縁もはないけれど、
こうした類のPOPな表現は大好きで。

オマケにからっと明るいし、
見ているだけで気分が上がって来る。

 

ミントデザインズ20周年記念展覧会」とも書かれている通り、
過去の作品を多く並べ、総覧できる内容。


が、個人的に惹かれたのは、
シルクスクリーンの原版の展示。

これらからプリントされた{版画}作品が
プライスも付けられ限定販売されている。

複数の版を組み合わせ、
色も変えれば産み出される数は無限大。

なかなかによくできた手法と感心する。


会期は~6月19日(日)まで。


テランセラ@渋谷ヒカリエ 2022年6月11日(土)

【8階】のアートスペース、
【CUBE1, 2, 3】をぶち抜きで開催中。

展示内容は
「山中夏歩 ポートレート写真」とのことで、
会場内はかなりの入り。

入場規制も行われるほど。

 

それにしてもユニークな趣向。

一人のモデル『山中夏歩』を、
各々の写真家がどう撮るのか。

被写体は共通なのに、
カメラマンによって受ける印象はかなり異なる。

とても同一人物とは思えぬほど。
見せる表情もバリエーション満ちている。


ご本人も受付に立ち、案内などをされている。

ぱっと見、写真の中の人が
リアルにその場に居るとは思えなかった(笑)。


会期は~6月21日(火)まで。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022@スペース オー 2022年6月11日(土)

コロナの影響もこれありで、
リアル会場への訪問は二年ぶりくらいの記憶。

それも諸般の事情もあり、
今回観られるプログラムは一つきり。

折角無料なのに、勿体無い限りだ。

 

会場の入りは半分ほど。

 

「A&J 4」の上映は4本。

 

〔ぼくはぜろにみたない〕
上映時間13分の日本の作品。

コロナ禍を題に採った、一種現代ものだが、
驚くべきはその構成。
物語が「起承」で終わり「転結」ナシ。
残りは鑑賞者の想像に委ねられている。

なんて豪快なんだ!


〔ラストコール〕は一番共感した作品。
上映時間は13分、制作国はシンガポール

空港の女性グランドスタッフと
娘の結婚式に急ぐモンスター乗客の
二つのエピソードが交差する。

背景は深く語られることはないけれど、
余韻の残るラストシーンは心に沁みる。


〔ダークイエロー〕は22分の韓国作品。

おそらくLGBTQ+やジェンダーに関する提起と思われるが、
世界観はファンタジーよりも不条理劇のよう。

やや、取っ付き難さが印象としてある。


〔少年、なにかが発芽する〕は「特別上映」とのテロップが。
大本の脚本がAIにより生成されたとの一文も出される。

上映時間26分の日本制作。

トマト嫌いの少年を何とか食べられるようにと奮闘する母親。
その甲斐あって・・・・、との流れだが。
ここで大いなる疑問が。

多少ネタバレだが、食べてないのに、
なんで背中にトマトの双葉が発芽するのよ?って。

〔ブラック・ジャック〕の〔木の芽〕ですかい?

それとも「西瓜の種を食べると臍から芽が出る」って
民間の俗説?

だから、食べてないんだってば!


オンライン配信もあるので、
時間に余裕のある時に、他の作品も観てみようかとも思う。

 

AGDA新人賞展2022@クリエイションギャラリーG8 2022年6月4日(土)

 

受賞者は『佐々木拓・竹田美織・前原翔一』の三名。


中でも『佐々木拓』による文房具関連展示がツボ。

最近はリモートワークにより
出社の機会が激減とは言え、
数十年に渡り身近に在ったモノを
新たな意匠で魅せられると
普段とは違う印象を持つから何とも不思議。


会期は~7月2日(土)まで。


木原千裕展@ガーディアン・ガーデン 2022年6月4日(土)

”第23回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展”。

タイトルは「Wonderful Circuit」。

 

チベットでの写真
法要の写真
そして
おそらく本人の恋人であろう女性の僧侶の写真
そうした数々が壁を埋め尽くす。

夫々が単独であれば異なる感慨、
例えば喪失感等を覚えるのだろうが、
ここでは幾つもの感情がないまぜになってしまう。

逆に本人のプロフィールや
形作るバックボーンに想いを馳せてしまう。


会期は~6月25日(土)まで。