本日初日。
席数380と、標題館で最大の【シネマ4】の入りは
六割ほど。
六割ほど。
その題材故か来場者は高齢に振れているけれど、
彼等の欲求をキチンと満たせているかと言えば
それは疑問。
彼等の欲求をキチンと満たせているかと言えば
それは疑問。
本編の殆どが、人間関係のドラマに費やされ、
戦場のシーンは過少。
戦場のシーンは過少。
おまけに当該部分にしたって、かなり泥臭い
表現に終始している。
表現に終始している。
もっとも、戦闘のリアルさを追求すればするほど
こういった描写になってしまうんだろうけど。
こういった描写になってしまうんだろうけど。
歴史は常に、勝者が都合の良いように書き変えるものであって
敗者のそれは相当な改竄がなされているのだろう。
敗者のそれは相当な改竄がなされているのだろう。
しかし時が経つに連れ、新たな資料も発見され
実際に有ったにより近しい内容へと、次第に修正されて行く。
実際に有ったにより近しい内容へと、次第に修正されて行く。
もっとも、あらゆることを理詰めで、
それも自身なりの原理だけで判断するので、
理屈を聞けば成る程と思えなくはないものの、
態度だけで示された時に、
なんて取っ付き難い人だと思われる、
あまりにもスクエア過ぎる側面もきっちりと示している。
それも自身なりの原理だけで判断するので、
理屈を聞けば成る程と思えなくはないものの、
態度だけで示された時に、
なんて取っ付き難い人だと思われる、
あまりにもスクエア過ぎる側面もきっちりと示している。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
『三成』も不人気、
『家康(役所公司)』もさして人気のある人物ではなく
肝心の「関ヶ原」の合戦場面では物量の投下は甚だしいものの、
華も外連も無く、俗に言う「時代劇」としては、まったく成立していない。
『家康(役所公司)』もさして人気のある人物ではなく
肝心の「関ヶ原」の合戦場面では物量の投下は甚だしいものの、
華も外連も無く、俗に言う「時代劇」としては、まったく成立していない。
が「歴史物」として見た場合は、その評価が俄然違ってくる。
同じ『秀吉(滝藤賢一)』子飼いでありながら
最前線で奮迅した「七本槍」と主に近習の『三成』との不和に乗じ
勢力を拡大した『家康』の腹に一物も二物もある態度は
あまりにステレオタイプではあるけれど
硬軟合わせた世渡り上手は、真逆の『三成』との配置で
極めて巧みな対比となる。
最前線で奮迅した「七本槍」と主に近習の『三成』との不和に乗じ
勢力を拡大した『家康』の腹に一物も二物もある態度は
あまりにステレオタイプではあるけれど
硬軟合わせた世渡り上手は、真逆の『三成』との配置で
極めて巧みな対比となる。
「三成と柿」の逸話(本作ではふれられてないけれど)を初めて聞いた時に、
なんて合理的なんだと、痛く感じたことを思い出す。
なんて合理的なんだと、痛く感じたことを思い出す。