RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ポーラミュージアムアネックス展2015@ポーラミュージアムアネックス 2015年4月11日(土)

「ザ・ニュー・ヴィジョン」の副題が付けられた「後期」の会期は
~4月26日(日)までで、本日が最初の週末。

この手の展覧会の割りには、入場者は三々五々ある感じ。

イメージ 1


出展者は計四名で、内、唯一の男性である
『越後正志』の作品に目が行ってしまった。
タイトルは〔All is fish that comes to the net〕。

素材として『小津』の作品である
東京物語〕の幾つかのシーンが使われている。

映画自体の解釈はさて置き、
フィルムから切り出されたモノクロームの写真の上に
現代的な一コマがカラーで嵌め込まれている。

映画の舞台は尾道だが、
添えられたキャプションを読むと、
小豆島に移住してきた世帯の日常の生活が、
映画のシーンに呼応するように
やや所在なげな感じで納まっている。

モノクロの方は何れも今すぐに会話が始まりそうなのに、
カラーの写真は、周りから隔たった静謐さに満ちている。

勿論、動作やシュチュエーションとしては
対になるわけだけど、昭和と平成の時を超えてのコラボレーションは
後者の方が随分と居心地が悪そうだ。