封切り三週目。
席数121の【シアター5】は満員の盛況で、
お正月とは言うものの、こういった作品に客が集まるのは、
まだまだ映画も娯楽の王道を行っているなと
再認識させられる。
お正月とは言うものの、こういった作品に客が集まるのは、
まだまだ映画も娯楽の王道を行っているなと
再認識させられる。
客層はカップルや女性連れが圧倒的に多い。
新年早々、気分が良くなる一本を観せて貰った。
不器用な、あまりにも不器用な、幼馴染の男女の物語。
不器用な、あまりにも不器用な、幼馴染の男女の物語。
舞台はイギリスの郊外だから
いくら筒井筒といっても、そこはそれ、
日本のようにベランダや二階の屋根から今晩は
というわけにもいかず、広い庭や道路を挟んでのことになるが、
これがちょっとしたエピソードにも効いている。
いくら筒井筒といっても、そこはそれ、
日本のようにベランダや二階の屋根から今晩は
というわけにもいかず、広い庭や道路を挟んでのことになるが、
これがちょっとしたエピソードにも効いている。
原題は〔Love, Rosie〕。で、邦題は、
実は主人公達がキスを交わそうとするのに
なかなかできないでいる状態を端的に顕わし、極めて秀逸。
実は主人公達がキスを交わそうとするのに
なかなかできないでいる状態を端的に顕わし、極めて秀逸。
観ている側としては、あ~もう、とっととやっちまえよ、と
やきもきするが、彼女と彼の間はすれ違いにすれ違う。
やきもきするが、彼女と彼の間はすれ違いにすれ違う。
日本の昔のドラマでも有ったスタイルだけど、
彼の国でも、この手のハナシはウケるんだね。
彼の国でも、この手のハナシはウケるんだね。
彼の為に良かれと思ってしたことが、
彼女には仇となって戻って来る伏線も
何気ないエピソードとして盛り込んでおいて、
後でど~んと出す手法が幾つか繰り返され、
このあたりの造りも巧い。
彼女には仇となって戻って来る伏線も
何気ないエピソードとして盛り込んでおいて、
後でど~んと出す手法が幾つか繰り返され、
このあたりの造りも巧い。
「PG12」に指定されているのは、下ネタが幾つも使われ、
しかもストーリー上のキモになっている重要なシーン絡みだから。
しかもストーリー上のキモになっている重要なシーン絡みだから。
でもそれが、お下品な感覚ではなく、非常にからっとした、
爽やかささえ感じさせるトーンで
ここ暫くで観た中では、一番の鮮やかさ加減。
爽やかささえ感じさせるトーンで
ここ暫くで観た中では、一番の鮮やかさ加減。
流石、〔モンティパイソン〕を生んだ国のセンスと
感心することしきり。
感心することしきり。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
たまたま隣の席に、見るからに外国の人が座り、
共通の笑いどころ(例えば
あるトラブルから急遽駆け込んだ婦人科医の名前が
『デイック』であるとか)もあるんだが、
なんで笑っているのかさっぱりわからないシーンも多く、
それが会話が全く無い場面だったりすると、
実は何気ない仕草にさえ笑いの要素は入っているのかも
と、疑心暗鬼になってしまう。
共通の笑いどころ(例えば
あるトラブルから急遽駆け込んだ婦人科医の名前が
『デイック』であるとか)もあるんだが、
なんで笑っているのかさっぱりわからないシーンも多く、
それが会話が全く無い場面だったりすると、
実は何気ない仕草にさえ笑いの要素は入っているのかも
と、疑心暗鬼になってしまう。
個人の特性によるものなら問題ないんだけどね。