『カール・ゲルストナー』の日本初個展と書かれている。
その名前の響きから、てっきりドイツの方かと思ったら
スイスを代表するグラフィックデザイナーと示されている。
それでも順次足を運べば、そこはかとないユーモアの中にも
かちっとした構成が垣間見られ、
やはり民族性?と、思わぬでもない。
会期は~1月6日(月)まで。
『カール・ゲルストナー』の日本初個展と書かれている。
その名前の響きから、てっきりドイツの方かと思ったら
スイスを代表するグラフィックデザイナーと示されている。
それでも順次足を運べば、そこはかとないユーモアの中にも
かちっとした構成が垣間見られ、
やはり民族性?と、思わぬでもない。
会期は~1月6日(月)まで。
なんの気なしにふらりと入ったが、
冒頭のキャプションで標題者が
あの『レディー・ガガ』のシューズをデザインした人だと知る。
へぇ、こんなアート作品も創っていたんだねぇ。
「It's always the others who die」との副題も付き
モチーフは何れも大気を切り裂くもの。
稲妻であったり矢であったり。
それが和風の衣装を持ち、壁面や床を飾っている。
一見、平面と思われるものも
木組みで造られていたりと、なかなかに凝った構成。
花魁の高下駄に着想を得たとされる
件のヒールレスシューズもしっかり展示されているけれど
こうして並べられると稲光にそっくりのフォルムだと気づいたりもする。
会期は~12月22日(日)まで。
「167人のクリエイターと京都の職人がつくる」との副題が冠されている。
風呂敷は一枚が1,600円(税込み)。
売り上げは「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される。
購入はWeb上でも可能も、
在庫が無くなった品には赤丸シール。
自分の訪問時には何点かがそうなっていたようで。
会期は~12月21日(土)まで。
封切り三日目。
席数98の【SCREEN11】は満員。
プロレスはストーリーのあるエンターティンメント、
ガチで格闘をしていないのは誰でも知っていること。
それでも常人を超えたパフォーマンスと
予想だにしなかった展開に観客は熱狂する。
実際、試合の最中でのケガも多発し、最悪
死に至るケースもある。
「WWE」に於いて、嘗ての「ディーヴァ」としての添え物的な立ち位置から
男子と対等な存在へと変遷する過程で
一瞬の輝きを放った女性レスラー『ペイジ』の
下積み時代からスターダムへとのし上がる過程の一代記。
とは言っても、ケガによって既に引退をしている実在の彼女は
まだ27歳の若さ。
冒頭例によって、実際の出来事を基にしたお話である趣旨が提示されはする。
しかしプロレスの興行が舞台であることも相俟って、、
本編に関しては脚色の度合いがかなり強く出てるんじゃ?と訝る。
そういったややのうさん臭さは漂いつつも、
作品そのものの価値が削がれることはない。
判り易いスポ根モノとして、
家族愛・妬み・友情・挫折・抜擢を手際よくまぶし
極上のストーリーに纏め上げている。
アップダウンの激しい流れの中に見せ場は幾つも。
中には思わず熱いものがこみ上げるシーンもちゃんと用意されている。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
主役でもないのにエンドロールの一番にクレジットされているのは
本人役で出演している『ドウェイン(ザ・ロック)ジョンソン』。
封切り三日目。
席数98の【SCREEN3】は満員。
ひょんなことからアパートの壁に小さな穴が開いてしまう。
罪悪感を感じながらも興味津々で覗いた先に居たのは
自分と同年代の美少女!
それからは、彼女の私生活を覗き見るのが毎日の糧になる。
男子にとっては夢の様なシチュエーション。
ところがある日、何時もの如く隣を覗いていた時に、
連れ込んだ男の喉元を彼女がカッターナイフで切り付けているのを目撃。
最初は見間違いかと思ったものの、同様の行為が繰り返されるに及び
彼女がシリアルキラーなのを確信する。
天国から一気に地獄に落とされたような理不尽な瞬間。
それでも美しい隣人への恋心は募るばかり。
タイトルにある「羊」は大学受験に失敗、
予備校もやめてしまい無為な日々を過ごす『黒須(杉野遥亮)』。
一方の「オオカミ」は件の才色兼備の殺人鬼『宮市(福原遥)』。
処構わず行われる殺人シーン以外は
全体としてはコミカルなほのぼのとした描写が続く。
唯一の問題点は彼女が常習的な殺人者なこと。
その性癖を止めさせられるのかもサスペンスの一つ。
やや変形ではるものの、
馴れ初め自体はボーイ・ミーツ・ガールだし、
二人の恋路を邪魔するライバルの登場や障害の発生、等
ストーリーの骨格はラブコメの王道を行くもの。
そもそもの設定の多くの矛盾や、殺人に対する倫理感の無さに
とやかく難癖を付け眉を顰めるのは
ここでは野暮。
可笑しな二人の関係性を生暖かく見守るのが宜しいようで。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
けして上手くはないものの、
主役の二人が良い味を出している。
特に殺人鬼を演じた『福原遥』の人を殺めた後の表情の変化は見所。
最初に目撃される殺人と終盤のそれ、
そしてラストシーンでのカタルシスの表現の違いがなかなかに素晴らしい。
『黒須』が彼女を愛することを止められない理由の一つを
端的に表現している。
会期は明日が最終日。
一般の入場料は100円も、
新聞に掲載されていた割引券を持参し50円で入場。
会期の終わりも間近だし、今日は天気も良いし、
この手の催しは女性や子供等が好きとのこともあり
そこそこの混雑を覚悟はしていたものの
想定を上回る人の入り。
アイランド型のショーケースを含め
びっしりと人が張り付いている。
これは参ったなぁ。
それでも隙間を見つけてフットワークを駆使し
頑張って観て回る。
丁寧な解説に、モノによってはルーペを付ける展示の工夫は評価も
全体的に忙しない空気が充満し、
折角の超絶技巧をゆっくりと味わえなかったのはやや残念。
それでも、昔の職人さん達の魂のこもった作品の数々は
十分に堪能できはした。
標題展が催されている地下三階の【ギャラリーB】へは
有料展”子どもへのまなざし”が開催されている【ギャラリーC】を通らないと行くことができず
入り口にはしっかりカウンターが設置され係員も配備されている。
「どうやって行けばいいのですか」と確認すると
目前に在るエレベータを使用して欲しいとのことで
当該施設では初の利用。
ところがこれの動きが頗る緩慢、
上下動もゆっくりだしそれは扉の開閉も同様。
普通のエスカレターのつもりで出入りすると
硝子の扉にぶつかってしまうこと間違いなし。
それはそれとして『松本力』の作品。
副題にも「東京都写真美術館コレクションを中心に」と書かれている通り、
映像によるインスタレーションと作家個人蔵が何点か。
四方の内の一辺の壁面を全てスクリーンとして使い
(同尺の)複数の作品が並行して投影される。
何れも素朴ささえ感じるアニメーションは
同じようなパターンの繰り返しながらも観ていて飽きることはない。
会期は~2020年1月5日(日)まで。