封切り二日目。
席数118の【シアター5】の入りは八割ほど。
従って政権が代わっても、そのスタンスは変わらないだろうし、
補佐すべきは首相であり、国民の方を向いてはいないのは明らか。
補佐すべきは首相であり、国民の方を向いてはいないのは明らか。
一方、社会の公器である新聞を初めとするマスコミは
本来であれば、政権の施策のチェック機関のはずなのに
その機能は薄れ、時の公権にすり寄る、
或いはセンセーショナリズムに流れてしまうのが問題点。
本来であれば、政権の施策のチェック機関のはずなのに
その機能は薄れ、時の公権にすり寄る、
或いはセンセーショナリズムに流れてしまうのが問題点。
先に挙げた二点をモチーフに据え、
官僚と記者そして国家組織に翻弄される人々のあがきを正面から捉え、
物語りは濁流の様に進行する。
官僚と記者そして国家組織に翻弄される人々のあがきを正面から捉え、
物語りは濁流の様に進行する。
二人は何れも近しい人の死によって覚醒するとの
共通項はあり乍ら、立場の違い、或いは守るべき者の有無により
その後に選ぶ道は異なっていく。
共通項はあり乍ら、立場の違い、或いは守るべき者の有無により
その後に選ぶ道は異なっていく。
心象を代弁するカメラやカットの繋ぎも上出来ながら
惜しむらくは虚実の境目を意図的に曖昧にした脚本、特に
大学新設計画の背景にある目的の胡乱さで、
さすがにそれは納得感ないよね、と
思ってしまうわけだが。
惜しむらくは虚実の境目を意図的に曖昧にした脚本、特に
大学新設計画の背景にある目的の胡乱さで、
さすがにそれは納得感ないよね、と
思ってしまうわけだが。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
そしてもう一つ、
片や自身が所属する、片や自身と敵対する組織の怖ろしさを知っているなら
より慎重さが求められるのは自明だろう。
より慎重さが求められるのは自明だろう。