RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2019@表参道ヒルズ スペース オー 2019年6月8日(土)

昼下がりは”DIVERSITY”

開催場所の【スペース オー】が渋谷区に在る所縁だろうか
〔Shibuya Diversity プログラム〕との副題が冠され六本の上映。


①私だって(Herd)
~障碍のある姉を持つ妹の葛藤。それでも血の繋がりの濃さにほろりとさせられる。

②感覚を失って(ASIA A)
~半身麻痺になってしまったアスリートが改めて人生に向き合う。
希望を感じさせるラストシーンはありがちだけど悪くない。

③街角のワールドカップ(Il Mondiale in piazza)
~W杯ロシア大会に出場できなかった腹いせ(?)に、イタリアの地方都市に住む若者達が
街の広場で「もう一つのワルドカップ」を開催する。
ところが移民で構成されたチームも「イタリア代表」を名乗り出場登録したものだから
てんやわんやの騒動に。「ネイティブ」って何?と改めて考えさせられる。
ちなみに本作がグランプリを受賞。

④義理の母(Mother in Law)
~LGBTを扱った韓国映画。母親が登場するシーンで最早ピンと来るのだが、
間の表現の仕方が最高。ラストシーンではそこはかとないペーソスも漂い
個人的には本作がベスト。

⑤前向きに(Chin Up)
~「トリーチャーコリンズ症候群」に生まれながらも、
アニメーターになる夢を実現した女性の生き方をアニメで辿る。

⑥特別な日(Anniversary)
~ドイツに移り住んだクルド人難民の父娘の日常を暖かな眼差しで綴る。
妻を亡くした喪失感は消えないけれど、自分達らしい方法で
彼女の志を受け継ぐ姿勢には胸が熱くなる。


「男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」を制定した
渋谷区らしいプログラム。

今後とも是非続けて行って欲しい。