RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

雨ニモマケズ(singing in the rain)@BankART 2019年3月21日(木)

なにはともあれ、『BankART』の落ち着き先が決まったのは目出度いコト。

紆余曲折あっただろうし、情報や噂も乱れ飛んだみたいだし。


でもって本展は二か所の会場を使い
~3月24日(日)まで開催中。


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新高島駅地下】に在る『BankART Station』は駅直結で至便も、


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『R16~国道16号線スタジオ』に到るのはとっても不便。
距離的にはたいしたことないのに、ショートカットできる横断歩道が無く
陸の孤島状態。
基本、陸橋を使って迂回しないと辿り着けない。
階段での昇り降りも多く、足の不自由な人は
中途で断念しちゃうんじゃないか。

自分的には足にはそこそこの自負もあるので
ささっと回って来た訳だが。


それにしても今回のタイトル。てっきり『宮沢賢治』からの戴きと思ったら
どうやらそうでもないらしい。

それは『R16』の会場で強く思った次第。
高架下のスペースはまるっきりの吹き曝し状態。

ちょっと風雨の強い日は雨に濡れ、風に吹かれながらの作業になるんじゃ?
それに対して虚勢を張った姿勢と勝手に納得する。


で、肝心の展示はと言えば、
『村田峰紀』の〔station to station〕が面白い。

古本に細工をした作品は過去にも例があったけど、
彼のそれは、中心が乱暴に抉られ引き出されているような強引さ。

中から「エイリアン」が飛び出して、次の辞書に移った様な感覚にとらわれる。


『松田るみ』の〔in the drawing〕は制作の過程が
出来上がった作品の上に映像となって甦る。

過去と今が混交し、なんともな雰囲気を醸し出す。


『西原尚』の〔イカロス2〕はややの驚きを持って存在する。

直線のレールの上を木造の機器がじりじりと前後する。

取り付けられた二枚の金属板が度毎に
ゆわんゆわんと音を立てる。

あれ、これってさ『中原中也』の〔サーカス〕で似たフレーズがあったような・・・・。


過去に展示されていた幾つかの作品も再掲され、
ムカシの想いも思い起こさせる。

新旧が上手く融合した展覧会。