RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

九月の恋と出会うまで@109シネマズ川崎 2019年3月3日(日)

封切り三日目。

席数127の【シアター2】の入りは九割ほど。

驚くべきはその客層で、小中学生くらいの女子が
めっちゃ多い。

そんな支持層だったのか!『高橋一生』・・・・、って
違うよね、たぶん。


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それにしても『川口春奈』、いい女優さんになりつつあると思う。
ほんの三年前に〔クリーピー 偽りの隣人〕で毒を吐くJKだった同一人物とはとても思えない。

本作では未来からの声に命を救われる30歳のOL役だが
ムリなくこなしているのはたいしたもの。

後輩を演じた同年齢の『川栄李奈』よりも、ちゃんと大人びても見えるし。


作品自体は、タイムトラベル的な要素を纏った、
本質的には純愛映画。

ただ、時空を超えて声だけが届くとの仕掛けは
なかなかの新機軸。

身体が移動するのではないので、手も足も出ない(出せない?)もどかしさや、
コトの成否を確かめる手段が限定されるとのシバリがある。


そう言った背景の説明に「タイムパラドクス」云々が使われる訳だが、
ここはハナシ半分で聞いておけば良い。

だって肝心の設定の細部については、他の作品同様矛盾が有りまくりだから。

一例として〔ある日どこかで〕の、その時計は元々何処に在ったんだ?
を挙げておく。

また、提示される謎についても、冷静に考えれば
一人の人間しか指し示してはおらず加えて、伏線らしきエピソードは皆無だものね。


まぁそれらの全てを脇に置いて本作は、『川口春奈』のあれこれを楽しむ一本。

特にコスプレ等があるわけではないものの、
女優としての表情の千変万化を見ているだけで随分と満足度は高い。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。


製作者サイドをそれらを慮ってのことだろう
アップを多用、鑑賞者の視点誘導を目論んでいるよう。


でもなぁ、あれだけ身長のある彼女に
尾行をさせるなんてかなりムリムリな造り込み

だって、目立ってしょうがないじゃない(笑)。