封切り六日目。
席数111の【シアター8】の入りは三割ほど。
それは間もなく死を迎える人の躰の一部が透けて見えてしまうという能力。
称して「フォルトゥナの瞳」らしいのだが、
それを持つ人って、意外と高密度でいるのよね、ってお話し。
それを持つ人って、意外と高密度でいるのよね、ってお話し。
いや、違うか。
正直、何の役にも立たないチカラ。
それによって他人の死を未然に防ぐと
自分のカラダにしっぺ返しを喰らってしまう。
自分のカラダにしっぺ返しを喰らってしまう。
〔MONSTERZ モンスターズ〕にも有ったよね、この仕組。
なので簡単に行使するわけには行かず。
持っていてもただのジレンマ、悩みのタネが増えるだけ。
持っていてもただのジレンマ、悩みのタネが増えるだけ。
しかし主人公は敢えて、真摯に向き合おうとする。
ただ不思議なのは、誰かを救ったために
本来なら死なずに済んだ人間を逆に死に追いやってしまう可能性を考慮しないことで、
そう言ったことを須らく無視して、自己犠牲の美学に邁進してしまう、
全くもって理解不能な男のお話し。
本来なら死なずに済んだ人間を逆に死に追いやってしまう可能性を考慮しないことで、
そう言ったことを須らく無視して、自己犠牲の美学に邁進してしまう、
全くもって理解不能な男のお話し。
いや、それも違うな。
本作の実態は、至極単純な、
幾つかの択問がテーマの純愛モノ。
幾つかの択問がテーマの純愛モノ。
それを大上段に振りかぶり、仕掛けや粉飾を纏わせるものだから
突っ込みどころ満載の一本になってしまった。
突っ込みどころ満載の一本になってしまった。
もっとシンプルに描くことはできなかったものか。
なまじ語り口が流麗なだけに、
基本的な設定のアラが目立ってしまう。
一例として透けて見えるタイミングのバラつき、とか。
基本的な設定のアラが目立ってしまう。
一例として透けて見えるタイミングのバラつき、とか。
特に前半部でのシーンや会話の繋ぎが
相当な出来の良さだけに、惜しいコト極まりない。
相当な出来の良さだけに、惜しいコト極まりない。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
一番あんまりなのがエピローグ。