RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

春待つ僕ら@109シネマズ川崎 2018年12月20日(木)

封切り七日目。

席数118の【シアター3】の入りは一割ほど。
まぁ割引Dayと言っても平日の朝イチの回だからこんなものか。

それにしても驚くべきはその客層で
自分以外は全員女性。

それも下は高校生から上は七十代くらいまでと
幅広い。

それがこの手の映画の背景を如実に現しているとも言える。


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映画鑑賞人口を増やすにはどうしたら良いか。

女子高生にインタビューした時に多く出て来た意見、
スマホを二時間も我慢するなんて有り得な~~い」
へのカウンターとして生み出さされたフォーマット。

演技の上手い下手はさておき、イケメンの男優を複数用意し
それに旬の女優を絡ませる。

主軸となる男女は共になにかしら問題を抱えていたりし、
恋のさや当ても演じられ、でも結局は落ち着く所に落ち着く
お決まりの流れ。

その原作には少女コミックジュブナイルが最適だ。
コミックの累計部数からもある程度の票読みはできる。

が、ぼちぼち、この手法も行き詰って来てないか?
もっとも、興収の時系列データを取っているわけではないから
しかとは言えないけど。


で、更に新たな手法として繰り出されているのが
名曲にインスパイアされた作品か。

『グリーン』のそれとか『中島美嘉』の〔雪の華〕を使ったそれとか。

年齢層的にはやや高めを狙っているようだが。


で、本作、ご多聞に漏れず先に挙げた通りの典型例。

主要な人物が全て良い人だし、凄い盛り上がりがあるわけでもないし、
捻った設定があるわけでもないし、
尺の調整の為か意味不明なシーンが挿入され
エピソードの積み重ねもありきたり。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


それでも鑑賞後はそこそこ爽やかな気分になれるので
その対価としての千円はアリ。