封切り二日目。
席数122の【SCREEN11】は満員の盛況。
そして終映後には「ぴあ」の調査員さんが待ち構えており
出て来た来場者に評点と感想を確認している。
出て来た来場者に評点と感想を確認している。
自分も声を掛けられたけど、
ちょっと急いでいたもので、誠に申し訳ない。
ちょっと急いでいたもので、誠に申し訳ない。
ある種、典型的なサクセスストーリーの展開。
なので帰結は判りきっており、安心して観てはいられる。
なので帰結は判りきっており、安心して観てはいられる。
しかし其処に到るまでの道程はあまりにも紆余曲折。
なまじインドの妄信に近い旧弊が絡んでいるため
主人公が受ける苦難には義憤さえ感じる。
なまじインドの妄信に近い旧弊が絡んでいるため
主人公が受ける苦難には義憤さえ感じる。
ましてや時代は今世紀に入ってからのお話し。
その蒙昧さには歯ぎしりが鳴りやまない。
その蒙昧さには歯ぎしりが鳴りやまない。
まぁもっとも日本でも、今から三十五年ほど前に
『サザンの桑田クン』が嚆矢となるまでは
そんなことはあまり、特に男性が口にすることではなかった様な記憶もあり。
『サザンの桑田クン』が嚆矢となるまでは
そんなことはあまり、特に男性が口にすることではなかった様な記憶もあり。
オマケに本作のかなりベタな造り。
もっとも冒頭のそれは、
主人公の妻に対する愛情の深さをほんの数分で印象的に説明する役割も果たし、
随分と巧い構成だなぁ、と
感心することしきり。
主人公の妻に対する愛情の深さをほんの数分で印象的に説明する役割も果たし、
随分と巧い構成だなぁ、と
感心することしきり。
先ずは社会の「不」を解消するモチベーション。
そして商品を開発して売るためにはどうしたら良いかのエッセンスが
人の口を使って端々で語られ、これは随分と為になる。
そして商品を開発して売るためにはどうしたら良いかのエッセンスが
人の口を使って端々で語られ、これは随分と為になる。
ぼ~っと観ているだけでも十分な刺激。
加えて今流行りの「イノベーション」って何なのかの回答も用意。
不潔からの解放だけではなく、女性の自立をも見据えたビジネスプランの組み立て方が
巧い!の一言なのだ。
巧い!の一言なのだ。
そして、大団円に近い一節のスピーチシーンの素晴らしさ。
なまじブロークンイングリッシュで熱く語られるので
このパートは字幕を読まずに傾聴するのも良いかも。
このパートは字幕を読まずに傾聴するのも良いかも。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
また、彼の趣旨に賛同する多くの善意の人々との巡り合いも
観ていてうるっと来てしまう。
観ていてうるっと来てしまう。
本邦での上映時間は140分ほどの尺だが、
中途「Intermission」が表示されるところを見ると
彼の国での上映時間はもっと長いんじゃ?と
思わぬでもない。
中途「Intermission」が表示されるところを見ると
彼の国での上映時間はもっと長いんじゃ?と
思わぬでもない。
やはり完全版で鑑賞したいよね、映画は。