封切り八日目。
席数119の【SCREEN4】は満員の盛況。
今日の朝刊には十五段の広告で
「この愛の結末に、涙が止まらない-。」
「性別、年代を越え、全世代が大号泣!!」
等の煽りが並ぶ。
「この愛の結末に、涙が止まらない-。」
「性別、年代を越え、全世代が大号泣!!」
等の煽りが並ぶ。
確かに、終盤に近付くに連れ、館内が嗚咽で満たされていたのは事実。
何を以って人の死を認識するのか?
心臓が止まっているのが判った時か、
それとも体が冷たくなっているのを感じた時か。
それとも体が冷たくなっているのを感じた時か。
心臓は動いているし、体も温かく
あたかも深い眠りについているかのように傍からは見える。
あたかも深い眠りについているかのように傍からは見える。
古来にも、こういった状態は多くあったのだろう。
しかし栄養を摂取できないのだから、暫くすれば衰弱死する。
しかし栄養を摂取できないのだから、暫くすれば衰弱死する。
が、現代では幾つもの方法でそれを補うことができる。
その技術が究極まで行った時に何が起きるか。
その技術が究極まで行った時に何が起きるか。
本来であればほんのちょっとした釦の掛け違いにしか過ぎないそれらが
極大化して描写されるため、かなり感情移入できない。
極大化して描写されるため、かなり感情移入できない。
要は自己の想いを他人に判って貰うことが
それほど重要なのか、と。
それほど重要なのか、と。
それに共感できる人は先に挙げた如く落涙するのだろうし、
そうでなければ、一筋の涙さえ流れないだろう。
そうでなければ、一筋の涙さえ流れないだろう。
まぁ自分は後者に属しつつ、
どんなカタチであれ側にいて欲しい気持ちは十分に理解できはする。
どんなカタチであれ側にいて欲しい気持ちは十分に理解できはする。
ただ、個人の勝手な考えに収斂しておけば良いだけなのに
変に公的機関を物語りに巻き込むことで違和感が生じ
妙に腹落ちしない一本になってしまった。
変に公的機関を物語りに巻き込むことで違和感が生じ
妙に腹落ちしない一本になってしまった。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
ちなみに人魚姫は陸に上がった時に声を失い
歩く度に足に激痛が走ったそうだが、
電気的な刺激で体を動かされていた娘は
果たして幸せだったのか。
歩く度に足に激痛が走ったそうだが、
電気的な刺激で体を動かされていた娘は
果たして幸せだったのか。
そして両親はそれを慮ったり葛藤したことがあったのだろうか。