RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

写真新世紀展2018@東京都写真美術館 2018年11月3日(土)

毎年のように訪問している標題展も
今年の展示は随分と小ぢんまりとしている印象。

丁度昨日は表彰式。で、本日は自分の滞在時間帯に
レクチャー/トークショーが【1階ホール】で開催されていたためか
場内には人も疎ら。

ま、ゆっくりと鑑賞できたので
それに不満もあるはずはない。

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「優秀賞」七名の中では
『岡田将』の〔無価値の価値〕が面白い。

身近に在る胡麻粒の様に小さな文物を
イマイマのデジタル技術を使い拡大して見せて呉れる。

素足で踏んづけたら、いててて、なんでこんな所に石粒が・・・・、
ぽいと摘まんで捨ててしまうものでも、こんな美しさを宿している可能性に思い至る。


「佳作」の中では『タカデアズサ』の〔踊り子たち〕を
へ~~っと思いながら観る。

嘗て『ドガ』も舞台の袖から、同じような眼差しで
彼女達に視線を注いでいたんだろうか?


全体を通して不思議に感じたのは
主の不在をモチーフにした作品の多さ。

家から個人が、地域から人が消えたりするのだが、
その記憶がきっちりと残された場に込められていることに
なんとも言えない切なさを感じてしまう。