RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

SSFF&ASIA 2018「秋の上映会」@東京都写真美術館ホール 2018年10月7日(日)

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今日の訪問も15:00~16:30の同時刻。
上映は”秋のアニバーサリープログラム2”

賞味70分で計五本は過去20年の作品中から
スタッフがセレクションしたもの。


一本目は〔The Second Bakery Attack〕。

村上春樹』の〔パン屋再襲撃〕を映画化。
主演は〔スパイダーマン1・2・3〕にも出演した『キルスティン・ダンスト』。

独特の疾走感と、時として笑いどころはあるものの
全五本の中では一番凡庸。


「SSFF&ASIA2014 ジャパン部門ベストアクトレスアワード」の〔平穏な日々、奇蹟の陽〕にはちょっと吃驚。

五年前の作品は『有村架純』が主演を務める。
今とはやや雰囲気が異なっているので少々戸惑ってしまうも
仕草の節々はイマイマの彼女そのまま。

短いロードムービーの体を装い、先の見えない世界に
微かな希望がちらりと見える。


「SSFF&ASIA2011 グランプリ」、〔ヘルムートの誕生日〕は違う意味で驚かされる。
舞台と映画の丁度折衷のような。

不条理さを醸しつつ、眼前に在る情景が次々と虚構化されて行く
手際の素晴らしさ。


「SSFF&ASIA2016 アジアインターナショナル部門優秀賞、東京都知事賞」の〔キープ・ゴーイング〕は衝撃作。

ロボットが戦争に使われるようになった近未来。
終結と共に意趣返しのロボット狩りが始まる。

しかしここにロボットと旅をする少女が一人。
何の為に、何処を目指して?

謎の散らし方やアクションだけでなく、
報復の意味ってどこにあるんだろ?と
普遍的な疑問を突き付けられる。


「SSFF&ASIA2010 インターナショナル部門ベストアクターアワード 」の〔運命の出会い〕が凄すぎる。

僅か10分尺の中に二転三転と次々新しい事実が提示される。
それもそれ以前の伏線を綺麗に踏襲する形で。

あまりの手際の鮮やかさに、終幕では思わず
ほうっと溜息が出る。


今日も今日とて満足度は高かった。

会場内は満席も、当然だよね、との思い。