RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

SSFF&ASIA 2018「秋の上映会」@東京都写真美術館ホール 2018年10月6日(土)

6月に開催された”SSFF&ASIA”の本荘には行けなかったけど、
東京国際映画祭”との連動で、
このようなまとめ企画を開催してくれるのは有り難い限り。

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会期が週末に掛かるのは標題館での上映のみ。

プログラムは朝から晩まで展開されているものの
やはり都合の良い時間帯はこれありで。

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15:00~16:30での時間帯は
”受賞プログラム2”

賞味80分の枠に計四本が並べられ、一本平均20分内外と言うことか。
セレクトされているのは全て受賞作品。


「キテミル川越ショートフィルム大賞」の〔Some Day〕

正直に評して、駄作。

ストーリーに新奇性はないし考証もダメダメ。
脚本の練り込みもイマイチ。

川越の歴史トリビアをちょっとだけ、
名所と名物の案内があることで選出された程度にしか思えず。

短い尺での表現なんだからもっとエッヂを立てないと。


「アジア インターナショナル部門ベストアクトレスアワード」の
〔偽りの赤〕

インドでの女性の生き辛さを、端的にズバット描写する切れ味が素晴らしい。

観る側にも十二分に想像を働かせ、まさにショートフイルムの見本のような一本。


「インターナショナル部門ベストアクトレスアワード」の〔マルグリット〕

独居老人の寂しい毎日を淡々と描く作品と思いきや
思わぬ方向にお話は流れて行く。

若い頃の後悔とイマイマの救済を静かに静かに表現し秀逸。


「Cinematic Tokyo部門 優秀賞/東京都知事賞」の〔東京彗星〕

一年後に東京に彗星が衝突する。
しかも2020後の不況下にある日本にとってはダブルパンチ。

東京を離れなければ九分九厘、命はない。
そこで人々はどう行動するか。

両親を亡くした年の離れた兄弟を軸に
人間模様が展開される。

展開に若干の甘さはあるけれど、
最後の最後に持って来る一山は、確かに日頃我々が
意図的に忘却している事象だ。


3/4の比率で秀作なのだから
満足度は高い。

表示は満席となっていたが、キャパ190の標題館の入りは七割ほど。

当日、フリで行っても十分に入場できるんじゃ?